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続・白昼夢
第2章 メッセージ
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愛し愛されたいとはお互いにセックスをし合いたいと言う意味なのだと思ったのだ。
古川は『さよなら』と言うとメッセージを送って来るとその後は静かになった。
古川は私に会うのを諦めてくれたのだと思っていた。
私は少しだけ残念に思ったのだが安堵したのだ。
時計を見ると正午を少し過ぎた頃だった。
私はお昼ご飯を食べようと思いキッチンで支度をすることにした。
今日はまだ寒いのでかけ蕎麦でも食べようかと思っていたのだ。
お鍋にお湯を沸かし始める。
乾麺のお蕎麦を取り出し茹でる事にした。
それと同時に蕎麦つゆも作ってゆく。
お蕎麦は茹で上がるのが早くて簡単だった。
ものの10分くらいで出来上がってしまった。
そのお蕎麦を食べていた時だった。
また私のスマホにメッセージが届く。
誰かと思って見てみると古川からだった。
こう書いてある。
『今日会えたら一緒にお鍋したいな…って思ってね。でもひとりで鍋するよ。バイバイ…』
私はそれを読んでちょっとおかしくなって笑ってしまったのだ。
諦めてくれたのだと思っていたのに、古川は私にどうしても会いたい様だった。
でも、私は会う気はなかった。
私はお蕎麦を食べ終わると片づけをした。
食べた後はどうしても直ぐに片づけをしないと気が済まない性格だった。
器を下げ、食器を洗い終わりダイニングのテーブルの椅子に腰かけてお茶を飲んでいた。
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