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続・白昼夢
第2章 メッセージ
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2024年の年末を私はいつもと変わらず一人で過ごしていた。
それは、とても穏やかな日々だった。
大晦日は一人でバラエティー番組を観ては笑っていた様に思う。
男性の友人と長電話をして除夜の鐘を聞き新年を迎えた。
恋人の貴博が亡くなってからはそんな一人の年末年始をかれこれ4回過ごしてきた。
私は去年の9月に出逢った彼の事など完全に忘れ去っていた。
身体の疼きも無くなり、心の枯渇も無くなった。
本当に穏やかな日々を過ごしていたのだ。
年が明けて1月の某日。
確か日曜日の朝だったと思った。
私のスマホにメッセージが届いていた。
LINEではなくてメッセージだった。
そのメッセージにはこんな事が書かれていた。
『お久しぶりです…お元気ですか?』
名前を見ても心当たりがなかった。
誰だか分からなかったのだ。
私は朝の10時頃に毎回風呂に入る事になっていた。
この日もお風呂に入ろうとした時にこのメッセージを見たのだった。
(誰だか分からない…ほっといてもいいだろう…)
私はそんな事を思いながら湯船にお湯を張り始めた。
お湯が張り終わるまで多少の時間が掛かる。
それは、とても穏やかな日々だった。
大晦日は一人でバラエティー番組を観ては笑っていた様に思う。
男性の友人と長電話をして除夜の鐘を聞き新年を迎えた。
恋人の貴博が亡くなってからはそんな一人の年末年始をかれこれ4回過ごしてきた。
私は去年の9月に出逢った彼の事など完全に忘れ去っていた。
身体の疼きも無くなり、心の枯渇も無くなった。
本当に穏やかな日々を過ごしていたのだ。
年が明けて1月の某日。
確か日曜日の朝だったと思った。
私のスマホにメッセージが届いていた。
LINEではなくてメッセージだった。
そのメッセージにはこんな事が書かれていた。
『お久しぶりです…お元気ですか?』
名前を見ても心当たりがなかった。
誰だか分からなかったのだ。
私は朝の10時頃に毎回風呂に入る事になっていた。
この日もお風呂に入ろうとした時にこのメッセージを見たのだった。
(誰だか分からない…ほっといてもいいだろう…)
私はそんな事を思いながら湯船にお湯を張り始めた。
お湯が張り終わるまで多少の時間が掛かる。
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