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続・白昼夢
第8章 別れ

翌朝の日曜日。
私は昨夜のLINEで古川が怒っているのだと感じていた。
古川から朝の『おはよう』のLINEが来なかったからだ。
と、言うか、私から朝のLINEはしなかったのだ。
一方的に古川の価値観を押し付けられるのは耐えられなかった。
完全にお互いの価値観が違っているのだ。
私は古川との関係はこれ以上無理だと思った。
なので、朝の10時頃古川にLINEでこう書いて送った。
『もう、サヨナラしましょうね。やっぱりお互い趣味、嗜好が違うのよ。私に合わせようとすれば古川くんはストレスを感じるでしょう。私も完全に古川くんの趣味、嗜好には合わせることは出来ないわ。早くいい人見つけてね…古川くんの幸せを祈っています…さようなら…』
暫く返事は来なかった。
だが、30分程してからこんな返事が来たのだ。
『わかりました…さようなら…』
私はこのLINEを読んで本当にこれで終わったのだと思った。
所詮、価値観が全く違うのだ。
真正面からぶつかってしまうのは仕方ないと思っていた。
でも、心のどこかで少しだけ淋しさも感じていたのだ。
絶対に交わる事が出来ないと分かっていてもどこかで古川の事を求めている自分が居るのだ。
それは否定できなかった。
私は淋しさを感じていながらもホッとしている自分をも感じていた。
私は昨夜のLINEで古川が怒っているのだと感じていた。
古川から朝の『おはよう』のLINEが来なかったからだ。
と、言うか、私から朝のLINEはしなかったのだ。
一方的に古川の価値観を押し付けられるのは耐えられなかった。
完全にお互いの価値観が違っているのだ。
私は古川との関係はこれ以上無理だと思った。
なので、朝の10時頃古川にLINEでこう書いて送った。
『もう、サヨナラしましょうね。やっぱりお互い趣味、嗜好が違うのよ。私に合わせようとすれば古川くんはストレスを感じるでしょう。私も完全に古川くんの趣味、嗜好には合わせることは出来ないわ。早くいい人見つけてね…古川くんの幸せを祈っています…さようなら…』
暫く返事は来なかった。
だが、30分程してからこんな返事が来たのだ。
『わかりました…さようなら…』
私はこのLINEを読んで本当にこれで終わったのだと思った。
所詮、価値観が全く違うのだ。
真正面からぶつかってしまうのは仕方ないと思っていた。
でも、心のどこかで少しだけ淋しさも感じていたのだ。
絶対に交わる事が出来ないと分かっていてもどこかで古川の事を求めている自分が居るのだ。
それは否定できなかった。
私は淋しさを感じていながらもホッとしている自分をも感じていた。

