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第2章 緊縛

連れて行かれた先は、露天風呂。緑に囲まれた林の中、夏でも けっこう涼しい。

主と葵に抱えられ グルグル巻きの麻以は 湯の中へ！

バランスが取れず、潜りそうになりながらも どうにか座った。正座。そして 見てはいるけど 放置。

言葉もかけてくれない…


まるで 私が居ないかのように…（泣）


『で、葵、真紀はどうしてる？』

『旦那様にお会いできないことに、酷く落ち込んでいるようです』

『そうか…でもなあ、葵、……』
『また少し様子をみて報告してくれ』

『承知しました』


(御主人様ぁ、麻以はここです！のぼせそうだし、足は痛いし、縄が締め付けて苦しいですぅ（泣）早く気づいて〜！マキって誰？)

確かに、麻以は東京での主を知らない。
どんな所に住み、どんな人と付き合い、どんな暮らしなのか。
調教歴の長い主、今は麻以ひとり？
東京にも、他県にも居る？
わからないことばかりだ。
突然 得体の知れない不安に襲われた。


『麻以、どうだい？身体の締め付け具合は』
『のぼせた顔だな、葵、出すぞ』


調教はリビングで行われた。

膝と足首も縄で巻かれ、簀巻き状態だ。

クリトリスを挟みつける縄は水分を含み、挟む強度を増す。

濡れた縄は、どこも麻以をきつく縛り上げている。

『御主人様ぁ、痛くて苦しいですぅ…』

『それは可愛そうに』
頭を撫でて、
『じゃあ、気持ちよくなろうね』


遠隔操作のスイッチが入った！