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続・疼く…
第7章 もう…逢わない…
お盆休みに突入した。夜行バスも もちろん新幹線も定員オーバー


『お母さん、切符、遅かったよ…もうないって。ごめんね、また、盆明けには行けるようにするからね。』

電話の向こうで賑やかな子供達の声がしていた。

兄一家は行けたんだ、よかった。


この休み中、何もすることもなく、のんびり、公園の日陰で汗をかいていた。

あれ?!葵さん!

んなわけないか。



翌日、御主人様からの電話。

今、家のそばまで来てるって。
(昨日見た人は、やっぱり葵さんだったんだ)


玄関を開けて、御主人様を招き入れた。葵さんには外してもらった。


『どうしたんだい?』


この1ヶ月の事を 淡々と話した。


『大変だったんだね、辛いか?』


『はい…』


『御主人様、私、もう、御主人様と逢いません。』

『私と麻以と母の娘、いろんな私が私を苦しめるのです…もう、限界です…』



御主人様だった あの人は帰って行った。なにもいわずに…


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