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第7章 もう…逢わない…

考えてみれば、久しぶりの故郷。

何年ぶりだろう…

空気は あの頃とちっとも変わらなく おいしい。そして水も。


母と向かい合わせで食事をするのも懐かしい。


……………………………


母は小康状態が続いている。


このまま、ずっと元気でいて欲しい。


休暇はすぐに過ぎていく…

寂しそうな母の顔…

『また、元気な顔見に来るからね！』


背中で、母の涙を感じながら私は 戻って来た。


職場のみんなにお土産どっさり買い込んで、翌日、元気に出勤した。


……………………………


『一人旅の予定が、母の病気で、急きょ実家に行くことになり、親孝行してきました。お休み、ありがとうございました！』

お土産を山盛りにして、仲間達に挨拶した。



休暇前の勢いでは、さすがに出来なくなった。

寂しそうな母の顔が浮かぶ…



御主人様とお別れしよう…