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続・疼く…
第9章 新生麻以の誕生
東京駅 八重洲口。

約束の15分前に着いた。

暖かい。少し、汗ばむのは、気温のせい?それとも緊張のせい?

時間を刻む音、心臓の音、時間が迫ってくる…


1時ジャスト

どこにいるの?

手に持つ携帯が震えた、葵さんから。

『その格好は少し暑いですよね、上、15cm開けてください。』

『また電話します。見てますからね。』

私に拒否権はない。コートのボタンを外した。

朱い首輪があらわになった。

やはり 恥ずかしい!
道ゆく人 みんなに見られてる気になる。

下を向いてしまいそう…でも ちゃんと前を向こう。


1時30分。葵さんの車が停まった。

『よく、来ましたね。行きますよ。』


車に乗り込むと、

『コート、脱いで、これを着てください。』

今日の天気にちょうどいい、薄手のコート。

『車の中では、前は閉めないように』


『はい…』


信号で止まるたびに、しっかり見られてるのがわかる。恥ずかしい…

「ジュン…」

潤っている! 私 見られて感じてる!



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