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続・疼く…
第9章 新生麻以の誕生
靴店前。


『コートに合うショートブーツを買って、履いて来て下さい。もちろん、ちゃんと見てますからね』


コートは 前屈みになるとお尻が見えてしまう丈…


でも…


拒否権は無い…


店内は鏡も多く、お客さんも けっこう居る。


歩く足が震えた。


『履いてみますか?』


『はい…』


『こちらにお座りください』


さすがに、店員は 怪訝な顔をした。

顔が真っ赤になる、私。


店の様子がおかしい。おそるおそる顔をあげると、明らかに 見ていて、サッと目線を背けるが、やはり、見て、ひそひそ話している。

いたたまれない恥ずかしさ。


『これ、お願いします。あ、このまま履いて帰りますので…』


『ありがとうございました。』


急いで、車に飛び乗った。


『では、旦那様の家に向かいます。麻以さん、覚悟できてますね?』


『はい…お願いします…』



車は主の家へと走り出した……



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