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亜美の鎖 -快楽地獄-
第6章 涙と熱

ナオが去り、部屋に静寂が戻った。
亜美はベッドの上に小さく縮こまったまま、動けなかった。
「うぅっ…はぁ…っ、ごめんなさい…っ」
掠れた声で呟きが漏れ、涙が再び溢れ
彼女の手は震え、解かれた手首の縄痕を無意識に撫でた。
赤く残る跡はまだ生々しく、ナオの指先の感触が蘇る。
「赤くなってるけど、内出血はしてないから少ししたら消えるよ」
あの優しい声が頭の中で反響し、彼女の胸を締め付けた。
「うぅっ…私が…っ、弱かったから…っ」
嗚咽が止まらず、ベッドのシーツを握り潰した。
ナオの冷たい声が耳に残り、鋭い言葉が心を刺す。
「赤って言ったら関係も終わりだって。
その意味を君は軽く考えてたんじゃないか?」
その通りだった。
彼女は自分の弱さを認めざるを得なかった。
「ごめんなさい…っ、ナオさん…っ、私が…っ、悪かったです…っ」
泣き声が部屋に響き、涙がシーツに染みを作った。
どれだけ時間が経っただろう。
震える体をゆっくり起こした。
手首の縄痕を見つめながら、ナオの最後の言葉を思い出した。
「温めると跡が消えるのが早くなるからお風呂入って帰りな」
その優しさが、逆に彼女の心に重くのしかかった。
「ナオさん…っ、私…っ、どうすれば…っ」
掠れた呟きが空に溶け、答えのない問いだけが残った。
彼女はよろめきながら立ち上がり、バスルームへ向かった。
シャワーのお湯が体に当たると、縄痕がじんわりと温かくなった。
「ガチャン・・・・!」
ドアが閉まる音が脳裏に響き、彼女の体が小さく震えた。
シャーーーーー
お湯が体を包むにつれ、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。
今日の出来事が頭を巡り、複雑な感情が胸を埋めた。
ズュリィ〜 ズュリィ〜
ガーゼを思い出し、体が微かに反応した。
「気持ちよかったなぁ…っ」
小さく呟きが漏れ、彼女は自分でその言葉に驚いた。
風呂から出ると、濡れた髪を拭きながら部屋に戻った。
ふと視線を動かすと、テーブルの上に小さなローターが置かれているのに気づいた。
「あれ…っ、これ…っ、ナオさんが…っ?」
彼女の手が自然とそれに伸び、心臓がドクンと高鳴った。
ベッドに腰掛け、ローターを手に持つと、スイッチを入れた。

