この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
濡れるカラダ《短編集》
第2章 お姉ちゃんの彼氏

生まれて初めて、好きな人が出来た。
「っ…陽菜ちゃん…?どういうつもり…?」
お姉ちゃんと同じ、一目惚れだった──。
「…私ともシて?」
「っ…そんなこと…、出来るわけ…」
「…誰にも言いませんから。絶対に…」
週末になるたび 我が家に遊びに来る、お姉ちゃんの彼氏。
涼太さんは 優しくて、カッコよくて、漫画に出てくる王子様みたいに素敵な人。
お姉ちゃんとは大学のサークル仲間から始まり、半年をかけて恋人同士になったらしい。
うちの両親ともいつの間にか親しくなっていて、このままだと大学を卒業すると同時に結婚…、なんて予感さえしてしまう。
そんなの…、絶対にイヤ。
お姉ちゃんだけ、ズルい…。
「ちょっ…。マジで、ダメだって…っ」
「…大丈夫ですよ。お姉ちゃんが長風呂だってこと…、涼太さんも知ってますよね?」
「っ…そういう意味じゃ…」
お姉ちゃんがお風呂に入っている間、リビングでテレビを見ていた涼太さんを「用事があるから」と、私の部屋に連れ込んで。
強引にベッドに押し倒し、馬乗りになる。
「…好きなの。だから…、」
「…っ…く…」
「…私の処女…、涼太さんに貰ってほしいの」
シャツの中に滑り込ませた手を素肌に這わせ、びくりと反応する涼太さんに熱い視線を送る。
「…私だって…、涼太さんが好き…」
「…っ…陽菜、ちゃっ…」
男の涼太さんなら、私のことなんて簡単に振り払えるはずなのに。
口ではダメだと言いながら、身体は期待している──、それが答えだと思った。
「…好き…。大好き…」
何度も何度も愛の言葉を囁きながら、涼太さんの唇にキスを落としていく。
「っ…はぁ…。…やば…」
上手く出来ている自信はないけれど…、吐息混じりに呟く涼太さんの様子から、確実にスイッチが入ったのが分かる。
「…最初で最後だから。…わかった?」
「…うん…」
腕を掴まれ、ぐるりと反転させられた身体をシーツの上に組み敷かれる。
今から、この人に抱かれるのだと思うと──、言葉では表せないほどの興奮が沸き上がり、身体の奥を熱くする。
「…声、我慢してね?」
舌舐めずりをしながら、細長い指先で私の唇をなぞる。
妖艶なその仕草が、さらに私の欲望を掻き立てた──。

