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第19章 晴れない気持ちの前日

だからある意味天気予報は正解で、
今日の雨は…天気予報の１時間
天気によれば…、今日１日降ったり
止んだりしながら…夜までには
お天気は回復する…予想。

「雨…かぁ……本当に夜までに…
ちゃんと…予報通りに…止むよね…？」

巴は…感じている不安を
旦那さんがここに居ない事を
いい事にぽつりと口に出していた。

彼がここに居たら…、彼も
それを聞いていい気分には
多分ならないだろうし。彼も
私が明日の当日の天気を気にしている
のと同じくらいに…いや、
それ以上に…顔にも態度にも
言葉にもそんな素振りは全く
見せたりしない…旦那さんだけど…。

気にしてる…じゃないかなって、
不安に…思ってるんじゃないかなって
そんな風に…思ってしまう…。

はぁ～と…深いため息を
巴は…今にもまた泣き出しそうな
曇天を見上げながら…着いていた。

今日の朝食は…冷凍庫で保存してた
食パンを液につけて置いて
仕込みはしてあるから…
焼くだけでフレンチトーストが
完成するので。簡単に
サラダとスープを用意して
ベーコンエッグを焼くだけなんだけど。

ベーコンをカリカリにしている
過程で匂いに釣られて
旦那さんが目を醒まして
２階から眠そうに降りて来て。

最近の日課みたいにして、
てるてる坊主達に
朝の…お水をお供えして。
あのてるてる坊主の歌を
歌って明日の部分は今までは２９日
って変えて歌ってたんだけど、
今日は…本当に明日って歌える日になって。

歌い終わって朝の
お祈りタイムを終えた旦那さんが、
リビングのカーテンを開くと。

窓の外には…曇天の空が広がっていて。
しとしと…と雨が降り始めていた。

『ああ、雨降ってますね…。
今日は１日雨って予報でしたけど、
天気予報通りって感じですね…。
でも今日が予報通りだったら、
明日は大丈夫そうですね、巴』

そう言ってスマホで
天気予報のサイトを検索して
明日のハーバーランドの１時間天気を
表示させてキッチンに居る
私にホラホラと見せて来る。

１時間天気の予報欄には
ずらっとお月様のマークから
晴れの太陽のマークが並んでいて。