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第22章 ２０２５年４月２９日　～夜～

そう内山さんに言われて
私達は最終的な打ち合わせとか
緊張をほぐす感じに会話を交わしてる
様子を内山さんに撮影して貰って。

プランナーさんが招待したゲストが
ガーデンに着席した事を伝えに来て。

最後の仕上げに…ベールを
セットした髪に付けて貰った。

『じゃあ、僕は先に…
ガーデンの方で…待ってますね…』

オーシャンプレイスさんでは
３ヶ所挙式を出来る場所があって。
昼間の時に披露宴をした
バンケットルームをチャペル仕様に
セッティングして貰う方法、
それから今、ゲストの待合室代わりに
開放していたウッドデッキのテラス。
バンケットを挟んで反対側に、
人工芝を敷いたガーデンデッキがあって。

私達は、ガーデンデッキでの挙式を選択した。
テラスの方でしても良かったんだけど
入口からそっちは丸見えになるし
後の披露宴的なパーティーで
ウッドデッキテラスは使いたかったから。

新郎である旦那さんが先に
ゲストが待っているガーデンに
入場して行って。
その後に私が、ガーデンの人工芝の
バージンロードの手前で
お母さんにベールダウンをして貰う。

この恰好で…、ベールダウンを
お母さんにして貰うとあの時の
セトレでの彼がしてくれた
サプライズを…思い出してしまう。

お父さんが鮮やかなグリーンの
バージンロードをエスコートしてくれて。

港斗くんに私を託してくれる、
目の前に居るのは牧師さんじゃなくて
ニコニコ笑顔の來翔さんと
ちょっと…緊張してる感じの
有翔さんで…、司会の人が
人前式についての説明をしてくれる。

今でこそ人前式をする
カップルも増えているけど、
多分教会式が一般的なので
人前式の挙式は初めてって言う
ゲストも居るかも知れないので
簡単に人前式の説明をしてくれて。

この場に居る全員が立会人であり
私達の結婚式の証人であると
司会者の人が説明をする。
人前式は自由なスタイルの挙式だけど
ある程度の…きっちり感がある感じで
基本的な流れは教会式に近くて
牧師さんが双子になったぐらいかも…。

人前式の説明の後は、司会者さんが
開式宣言をして私と彼の３回目の
挙式がスタートした。