パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 コンチェルトでの船上ウエディング

テーブルラウンドの演出は
オーソドックスなキャンドルを
使った物だったりとか…。
バルーンスパークだったりとか…。
他にも…鏡開きしたりとか
色んなパターンがあるけど…。

旦那さん側の親類には
各テーブルでお酒を勧められてて
自分達のテーブルに
戻って来る頃には…結構な量を
港斗くんは飲まされちゃってたけど…。

その後は…ゲストの余興で、
紫杏さんの所のおちびちゃん達は
こども園で…練習した
可愛いダンスを披露してくれて。

紫苑さんと…紫杏さんが
ふたりでピアノを連弾で
演奏して披露してくれて…
それに合わせて…彼のお義母さんの
亜希子さんも…フルートを
演奏して…ちょっとした
演奏会…みたいになってたんだけど。

『久しぶりに…折角ピアノが
ある事だし…港斗のピアノが聞きたいわ』

と…紫苑さんが…港斗君に
ピアノを演奏して欲しいと…
そんな風に言って来て。
私は…彼は運動とかそっちの
身体を動かす系が得意だし。
そんなピアノが弾けるとか
全然知らなかったから…。

定番のクラッシック曲を…
渋々ながらに演奏し始めて…。

旦那さんの意外な一面を
こんな所で知る事になるとは…と
そんな風に思って居たら。

うちの甥っ子の大和が
可愛い動物さんの鳴きまねを
緊張しながら披露してくれて。

歌を披露してくれる親戚は…
うちの親戚に何人か居たから
ちょっとしたカラオケ大会みたいな
そんな感じになってたんだけど…。

うちの妹が…港斗君の弟の
奏多君と…いとこの紫門君と
一緒に歌い出した時は驚いたんだけど。
いつの間に…３人で打ち合わせを
したんだろうって思っちゃった…。

余興の後は…私から両親へ
感謝を伝える手紙を…朗読して…。
案の定…その場の雰囲気とか、
雄介さんと付き合ってた時に
結婚を夢見てて敵わなかった事…とか…
読み上げている時に色んな感情が
自分の中で湧き上がって来て
感極まっ…てしまって言葉を詰まらせる。

途切れ途切れになりながらも
最後まで手紙を読み上げて
両親に…書いた手紙を手渡した。

その後は…私達の結婚式に
集まってくれたゲストに
お礼の言葉を…私と彼とで伝えて。