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愛の時間 ○○連発
第26章 殿様からの寵愛

「殿…」

緊迫の寝間の空気を納めるように
涼やかな千代の声が殿の鼓膜を撫でた。

「初夜の今宵を血で汚すこともございますまい」

「いや、許さぬ、慣例に従い八重を…」

「なりませぬ!」

千代の毅然(きぜん)とした声が
『打ち首』と発する声を飲み込ませた。

「なんと…?」

「今宵は私たちの祝言でございます。
恩赦(おんしゃ)があってもよいではございませぬか
八重を許せないと申されるならば、
免職すればすむことではございませんか」

「むむむ…よし、わかった!!
八重!!お前を免職する!!」

なるほど、千代の申すことももっともだと
殿は打ち首を取りやめ八重を罷免(ひめん)にした。

「それでこそ殿でございます。
寛大なお裁き、見事でございます」

千代は殿に向かって深々と頭を垂れた。
そして千代は八重に向かって言葉をかけた。

「八重、只今より殿の側女の任を解きます。
そして…」

スーっと大きく息を吸って毅然(きぜん)とした言葉で
「八重、今からそなたは私の侍女として仕えなさい!!」 と言った。

「え?」

「は?」

殿も八重も拍子の抜けた声を発した。

千代は三つ指をついて殿に深々と頭を下げた。

「殿…千代はわがままな女でございます。
どうか、この八重を私にくださいませ。
この城に嫁いで来て、
真っ先に私の世話をしてくれたのは八重でございます。
私は八重が気に入りました。
側女を解任された今、
八重をどう使おうと自由ではございませぬか?」
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