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愛の時間 ○○連発
第31章 メールから始まった恋

一度射精してるせいか、
思考が淫乱モードから抜け出すと
すぐ正直に反応して元の鞘に戻ろうとした。

「え~~~?たっくん、萎んじゃったよ~」

卓也の股間を見て、
美智子が落胆の声をあげた。
どうやら彼女はクールダウンしたものの、
体の中には欲情の種火が燻っているらしかった。

「大丈夫、すぐ勃起するからね。
いつもAV見てシコるときも1発出したあと、
たまに萎むけど、すぐまた勃起するから」

「うん…でもさあ、もうゴムがないから…
たっくんフロントに電話して追加をもらってよ」

え?ゴムの追加?

それって、
「もう2発しちゃったから次のをください」って 言ってるようなものじゃん。
入室して小一時間…
なんかいかにも早漏の好き者野郎みたいで
かっこ悪いじゃんか。

「大丈夫だよ。シワシワになったけど、
まだこうして装着されてるし、
勃起したらもう一度ちゃんと被せるから」

「だめだめ!一度装着したものを装着しなおすと
破れやすいんだから」

そう言ってベッドから飛び降り、
卓也の手を引いて
枕もとの電話のところへ 連れて行った。

もう仕方ないなあ…
恥ずかしいけど電話するか。

受話器に手を伸ばそうとすると、
けたたましい電子音がして電話がかかってきた。
ビクッとして思わず手を引っ込めてしまった。

『おいおい、まさかゴムの追加を
お持ちしましょうか?なんていう電話じゃないだろうな?
ひょっとして盗聴されてる?
なんてことはないだろうけど…』

恐る恐る受話器をとり、耳に当ててみた。

『お客様。あと10分ほどで、
宿泊タイムとなりますが、
ご宿泊でよろしいでしょうか?』

ああ、そういう電話だったんっすね。

はいはい、お泊りですよ~~ そう応え、
ついでに「あの~~~、すいません
コンドームの追加をお願いします。」 と伝えた。

しばらくすると、ピンポーンの音が…

え?あ、いや、ちょっと待って…

慌ててバスタオルを腰に巻いていると

「コンドーム、こちらに置いておきますので」 と言って、
ドアの横の小窓が少し開き、
注文のゴムが2ヶ置かれていた。

ああ、そういうことね。
実はチェリーボーイの卓也は
ラブホのことをあまりよく知らなかった。
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