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わたしの日常
第1章 義父との馴れ初め
 わたし、38歳。
 目が覚めると2階の寝室から階下へ。夫は隣でまだ寝息を立てている。リビングの食卓には新聞が折り畳まれて置かれている。セットしておいた炊飯器の蓋を開けると、炊いたお米がしゃもじで丁寧に返されて蒸らしてある。階下に同居する義父は既に日課の散歩に出かけたようだ。シンクの前に立ち朝食と夫と娘のお弁当を作り始める。

 朝食ができた頃合いに夫と娘が相次いでリビングに下りてくる。テーブルに置いた朝食をテレビを見ながら食べ終わると洗面台の鏡を取り合っているのも毎朝のこと。

 「ひげ剃りなんか鏡見なくてもできるでしょ」

 娘13歳。中学2年生になった今年から学習塾にも通い始めた。

 「お前みたいな生意気な社員が『剃り残しがありますよ』とか余計なことを言うんだよ」

 夫39歳。2年前に昇進を果たしてから仕事は更に忙しくなった。

 ついこの間まで赤ん坊だったと思っていたら娘ももう中学生。口も利かない父娘もいるというからうちはまだいい方なのだろう。夫は次回の昇進には支店勤務の経験が必要だそうだけど、これからは単身で赴任してもらうしかない。娘が難しい年ごろを迎えるから家にいてほしいと思う反面、男親が家を離れるのも悪くはないのかもしれない。

 ふたりがそれぞれ家を出て行く。ついたままのテレビを消せば静寂が訪れる。トーストと紅茶、ハムエッグの朝食。弁当のために作った惣菜も残れば口に放り込む。壁に掛かった時計を見遣る。リビングのソファに根を生やしてしまう前に食器を洗ってしまおう。洗濯機も覗く。娘の体育着も無造作に入っている。体育着は学校から帰ったらすぐに洗濯機に入れるように何度言っても徹底しない。泥のついた体育着はほかの衣類と一緒には洗えない。体育着を取り出すと下から下着が出てきた。

 『あれ、悦子のか?』
 ある時、ベランダに干していた娘のブラジャーを見て夫がそんなことを訊いてきたことがあった。
 『わたしのじゃないわよ』
 『だよな…。でも、あいついつの間にかブラなんかするようになったんだな』
 『知らなかったの? もう随分経つけど。たまにはお洗濯でも手伝ってくれたら気が付いてたでしょうね』
 『なおさら手伝えないよ。娘の下着を干したりなんてさ』
 『意識し過ぎよ。かえって気持ち悪いわ』
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