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わたしの放課後
第7章 恥ずかしい気持ち
 きょうお店から見つけて来たのは『耽美世界』という雑誌。積まれた山の中から見付けてしまった。表紙はカラーで日本画のようタッチの水仙の花が描かれている。いやらしい本の山の中にきれいなお花の絵が現れたから(おや?)と手に取ってみたら、中身は秘密めいたしっかりいやらしい雰囲気がいっぱいでお宝を見付けてしまった…という感じ。

 表紙をめくってみたら、『A子の放課後の冒険』というタイトルのグラビア。写真はストーリー仕立てになっていて、セーラー服を着た少女が鞄を提げて川の土手を歩いている場面から、着物姿のきれいな女の人に声を掛けられているところの場面、ふたりでお屋敷に入っていくところの場面、お座敷でお菓子を食べている写真…というように続いていく。一応レズもの…なのかな。お芝居だとわかっていてもどきどきしてしまう。写真は、このあと恥ずかしいシーンに入っていくのだけれど。少女が縄で縛られていたりしている写真も出てくる。何十年も前の本だから写真はみんな白黒。

 少女は後ろ手に縛られて豆絞りの手拭いを口に噛まされて、縄で縛られている。服の上からだけどおっぱいの上下に縄を回されて、女の人にスカートを持ち上げられてパンティがちょっと見えている。

 「なにか面白い本がありましたか?」

 文机に向かってページをめくっているとおじさんが声を掛けてくれる。遠慮しないでいやらしい本を漁ったりしているけど、恥ずかしいシーンの写真に見入っているところに声を掛けられるとちょっと恥ずかしい。

 「お店にある本って、やっぱり誰かが持ち込んできたんですか」

 古本屋さんを始めようとするわけでもないのに、つい気取ってそんな質問をしてしまうわたし。

 「持ち込んできたのを買い取るときもあるし、古本屋の仲間とやり取りすることもあったね。恵子ちゃんが探していた作家の本も仲間の本屋からもらったんじゃなかったかな。…おお『耽美世界』か。恵子ちゃん、よく見付けてきたね。おじさん、もう、どこに置いておいたか忘れてしまっていたよ」

 おじさんが本を手に取って眺めている。
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