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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第21章 ヌードモデルの選択

帰宅し玄関で靴をしまっていると友也が私のところにやってきた。
「父さん……昨夜梨果さんあの後どうした?」
この質問にはさすがに嘘をつくほかない。
「父さんが一眠りして居間に戻ったら梨果さんが一人で片付けをしてくれていたよ。友也は何をしてたんだい?」
「ごめん、ちょっとあって……」
「そうか……」
事の顛末を知っているだけに理由は聞かない。むしろ聞けない。
「……梨果さん、何か言ってた?」
「いや、特には言ってなかったよ。ごちそうさまって。」
「そっか……帰りは?大分遅くなったと思うけど。」
「父さんがお宅まで送って行ったよ。」
「そっか、ごめん。」
「いや……」
友也が不憫でならなかった。しかし何もしてあげることはできない。
「試験、頑張れよ。」
「うん……勉強してくる。」
「夕飯が出来たら呼ぶよ。」
「うん。」
今日も美味いものを作ってやろう。
梨果に今日絵画教室で知り得た情報を電話連絡した。
『おじさんの推理すごい!さすが!』
「いやぁ、勘だよ。」
『てゆーか自転車屋さん、非道いこと考えるなー。あの人、この間も私のパンツが見たいが為にスカートでしゃがませたりするんだよ。』
「そういう欲望に対しての閃きがいいんだろうね。」
『ねー。いくつになっても男の人ってエロいのね。』
「ははは……」
『……でも、再来週かぁ、憂鬱。』
「出資の交換条件みたいなものだからあの人たちも遠慮無しかもね。」
『ひどいお父さん。私はこんな体張って協力してるのに……』
「……」
『そういえば今朝、友也くんと話したよ。』
「そっか、世話をかけるね。」
『全然、私が悪いもの……』
「……またいろいろ話し合おう。」
『いつ?!明日?』
「午後ならいいけど……」
『私も午前中テストだからちょうどいいね。またいつものとこでいい?』
「はいはい。」
『はいは一回でよし!』
「はーい。じゃあまた明日。」
『うん。』
その後友也と夕飯を食べたが少し口数が増えていた。
翌朝、友也と朝食を済ませて送り出すとだいぶ元気を取り戻していた。昨日の朝梨果と会って何を話したのかわからないが少し安心した。
昨日の電話で梨果が言っていた“ひどいお父さん”という言葉がとても刺さった。
「父さん……昨夜梨果さんあの後どうした?」
この質問にはさすがに嘘をつくほかない。
「父さんが一眠りして居間に戻ったら梨果さんが一人で片付けをしてくれていたよ。友也は何をしてたんだい?」
「ごめん、ちょっとあって……」
「そうか……」
事の顛末を知っているだけに理由は聞かない。むしろ聞けない。
「……梨果さん、何か言ってた?」
「いや、特には言ってなかったよ。ごちそうさまって。」
「そっか……帰りは?大分遅くなったと思うけど。」
「父さんがお宅まで送って行ったよ。」
「そっか、ごめん。」
「いや……」
友也が不憫でならなかった。しかし何もしてあげることはできない。
「試験、頑張れよ。」
「うん……勉強してくる。」
「夕飯が出来たら呼ぶよ。」
「うん。」
今日も美味いものを作ってやろう。
梨果に今日絵画教室で知り得た情報を電話連絡した。
『おじさんの推理すごい!さすが!』
「いやぁ、勘だよ。」
『てゆーか自転車屋さん、非道いこと考えるなー。あの人、この間も私のパンツが見たいが為にスカートでしゃがませたりするんだよ。』
「そういう欲望に対しての閃きがいいんだろうね。」
『ねー。いくつになっても男の人ってエロいのね。』
「ははは……」
『……でも、再来週かぁ、憂鬱。』
「出資の交換条件みたいなものだからあの人たちも遠慮無しかもね。」
『ひどいお父さん。私はこんな体張って協力してるのに……』
「……」
『そういえば今朝、友也くんと話したよ。』
「そっか、世話をかけるね。」
『全然、私が悪いもの……』
「……またいろいろ話し合おう。」
『いつ?!明日?』
「午後ならいいけど……」
『私も午前中テストだからちょうどいいね。またいつものとこでいい?』
「はいはい。」
『はいは一回でよし!』
「はーい。じゃあまた明日。」
『うん。』
その後友也と夕飯を食べたが少し口数が増えていた。
翌朝、友也と朝食を済ませて送り出すとだいぶ元気を取り戻していた。昨日の朝梨果と会って何を話したのかわからないが少し安心した。
昨日の電話で梨果が言っていた“ひどいお父さん”という言葉がとても刺さった。

