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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第57章 喪失の下準備
風呂から上がって夕飯の支度をして梨果と美月、友也と奏音も合わせて食卓を囲んだ。

「今度の演奏会には美月さんは一緒に参加しないの?」

友也が梨果と奏音に訊ねた。顔を見合わせる2人。

「えーとね友也くん、美月は私たちとはレベルが違うの。」

「そうそう。外国人の特別講師が付いてるんだよ。」

「この子こう見えて凄いんだよ。」

誇らしげに美月を眺める梨果と奏音。

「へぇー……」

よく解ってなさそうな友也。

「こう見えてってどう見えるの?」

きょとんとする美月本人。

「見たまんまだよ!」

あははははは

本人も笑っているが私は笑えなかった。彼女本人も常にこんな扱いに慣れてしまってるのかもしれないが美月の中身は年相応の女の子だ。


夕食を終えて友也は奏音を送って行った。

私が寝室で読書をしていると梨果が入ってきた。

「美月が来てるからおじさんと全然エッチができないよー」

「そうだね。でも明朝帰るみたいだから……」

「うん……おじさんは溜まらないの?」

「えっ?ああ満タンかもね……」

(射精なら美月でしちゃってる……とは口が避けても言えない。)

「梨果ー、つぎ梨果の番だよー」

梨果の部屋から美月の声がした。

「何してるの?」

「リバーシ。」

「ははは、いいね。」

「じゃあ戻るね。」

「うん。」

「はいはーい、いまいくー。」
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