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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第58章 梨果と美幸のCM契約

都内の河海塾本部に赴くと会議室のようなところへ通された。
「あ、美幸ちゃん。」
すでに真田父娘は到着していた。美幸と目が合ったので微笑みを返した。
(こっちも美しい!!)
指定された13時を5分ほど過ぎた頃、スーツを着た男性が2名入室してきた。
「本日はご多用の中お越しいただきありがとうございます。」
その2人は河海塾の広報部長と外注の広告代理店の担当者とのことだ。
彼らの話を要約すると河海塾の広告を梨果と美幸でシリーズ化してテレビCMとインターネット動画を製作したいとの旨だった。
前回のポスターとは違い、今回はセリフもあり演技力を必要とされるものと推測された。
これには美幸が自信をもって名乗り出た。
「是非やらせていただきたいです。中学でも演劇部に所属しており、私の夢は女優になることなのです。」
「なるほど……梨果さんはいかがですか?」
広報部長が梨果に訊ねる。
「私は音楽の勉強はしておりますが演技の経験はありません。」
「音楽の勉強はどちらで?」
「桐邦学園です。」
「ほお……桐邦学園ですか。進学塾のうちとは無縁ですね。」
「あはは……ウチは中高大一貫校ですからね。」
「では梨果さんは演技には自信がないということですか?」
次に広告代理店の担当者が問う。
「はい。」
「あまり気が進みませんか?」
「正直なところそうですね。」
「り、梨果ちゃん……」
美幸は不安な面持ちで梨果を見た。
「あ、美幸ちゃん。」
すでに真田父娘は到着していた。美幸と目が合ったので微笑みを返した。
(こっちも美しい!!)
指定された13時を5分ほど過ぎた頃、スーツを着た男性が2名入室してきた。
「本日はご多用の中お越しいただきありがとうございます。」
その2人は河海塾の広報部長と外注の広告代理店の担当者とのことだ。
彼らの話を要約すると河海塾の広告を梨果と美幸でシリーズ化してテレビCMとインターネット動画を製作したいとの旨だった。
前回のポスターとは違い、今回はセリフもあり演技力を必要とされるものと推測された。
これには美幸が自信をもって名乗り出た。
「是非やらせていただきたいです。中学でも演劇部に所属しており、私の夢は女優になることなのです。」
「なるほど……梨果さんはいかがですか?」
広報部長が梨果に訊ねる。
「私は音楽の勉強はしておりますが演技の経験はありません。」
「音楽の勉強はどちらで?」
「桐邦学園です。」
「ほお……桐邦学園ですか。進学塾のうちとは無縁ですね。」
「あはは……ウチは中高大一貫校ですからね。」
「では梨果さんは演技には自信がないということですか?」
次に広告代理店の担当者が問う。
「はい。」
「あまり気が進みませんか?」
「正直なところそうですね。」
「り、梨果ちゃん……」
美幸は不安な面持ちで梨果を見た。

