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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第63章 中学生の本分は性交に非ず
ホールの外に出ても私と友也は無言だった。

「スポーツ馬鹿の俺でも美月さんの演奏の凄さが解ったよ。」

「うん。無性にお金払いたい。あれが無料なんて有り得ない。」


ピコン♪

友也の携帯電話から音がした。

「やべ、マナーモードにしてなかった!」

「おいおい……良かったな、演奏中に鳴らなくて。」

「奏音からメールだ。正門で待っててって。これからウチで打ち上げだってさ。」

「おっ!いつの間に彼女を呼び捨てかい?……ってうちで打ち上げって何でそんなこと勝手に決まってるの?!」

「まぁまぁ。」

「友也はいつも“まぁまぁ”(声真似)しか言わないじゃないか。少しは彼女たちにもビシッと……」

「おじさん、お待たせー。なに友也くん叱ってるの?」

「こら梨果!何でうちで打ち上げって……」

「お父様、おじゃまいたします。」

「あ、奏音さん、今日うちにはあいにく食材が無くて……」

「おじちゃん。打ち上げ楽しみだねっ!」

「み、美月さんっ!是非いらしてください。食材など私めがいくらでも買ってきますから!」

「ちょっとー、今までと美月の扱い違くない?」

「いやいや何をおっしゃる梨果さん。私は美月さんはそんじょそこらのガキとは違うと前から思っていたんだよ。」

「わーい、おじちゃん大好きー!」

「こらー美月!おじさんにくっつくな!」

美月が腕に抱きついてきた。小さな小さな胸が当たる。

(見た目は本当にガキンチョだ……本当にこの子さっきのフルート奏者と同一人物なのか?)

そして私は友也とやたらと目立つ制服美少女3人を連れて家路についた。
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