パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第63章 中学生の本分は性交に非ず

美月はもちろん奏音の演奏も素晴らしかった。しかし２人に比べ梨果の演奏は圧倒的に劣っていた。
演奏会を控えていたのを知っていたのにセックス三昧で過ごしてしまったのは私の失態だった。梨果の成績に響くだろうし、友人たちにも遅れをとってしまった。
ねだられたとはいえ欲望に負けてしまい保護者として今後気をつけねばと反省した。

(梨果の本業は学生だ……）

案の定、打ち上げの席で奏音は梨果に指摘した。私は気付かなかったが、梨果の伴奏に問題があったようだ。
美月は梨果に練習不足との正論を叩きつけた。

「２人の言うとおり。ごめんなさい……」

梨果は素直に認めた。危うく喧嘩になるかと思って肝を冷やした。

「まぁまぁ、気を取り直してもう一度乾杯しようよ。」

友也の“まぁまぁ”は何かと便利だ。ただ彼も彼の世界で努力を怠らないので軽口では無いことを皆理解している。