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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第80章 講師と絵画教室
家に着くとまだ誰も帰っていなかった。鍵を開けて2人を招き入れる。

「おお!昭和的な和風建築だな。」

我が家に初めて訪れる富山氏、真田氏は梨果の引越以来二度目となる。

「古いが豪邸だよな。」

「……まぁ、適当に座ってください。」

居間の座卓を囲んで3人で車座になり酒を酌み交わす。

「ほら、あんたも飲みなよ。」

富山氏にビールを勧められる。

「はぁ……まだ外明るいんですけど。」

「梨果ちゃんは?」

「もうすぐ帰ってくるかと思いますが。」

「おぉ!美少女を肴に酒を飲めるな!」

富山氏が浮かれる。

「しかし良い案は無いものかな。」

真田氏が本題に戻す。

「……梨果に頼んでみますか。」

と提案してみる。

「えっ!」

驚く富山氏。

「おい、何を言っているんだ。冗談にも程があるぞ。」

あの事件を経験した二人がそう言う気持ちは解る。しかし私は話を続ける。

「ただヌードは無しです。」

「……ほう。それはどういう考えだい?」

2人が興味を示したので考えを説明する。

「梨果は今やちょっとした有名人です。彼女がモデルをするというのであればヌードでなくても客寄せになります。」

「しかし、この近所じゃあの時の噂でまた騒ぎになるだろう……」

「近所の人はこの際スッパリ切り捨てましょう。」

「かといって周知はどうするんだ?」

富山氏が疑問を呈する。

「インターネット。」

私はしたり顔で答えた。

「「インターネット!?」」

富山氏と真田氏がハモった。

「ヌードじゃ無いならうちの美幸にも頼んでみるかい?」

「いやいや、おたくの娘は有名人過ぎるだろ!むしろ大変なことになる。」

「そう、美幸さんと違って梨果の知名度は丁度いい塩梅なのです。」

しかし問題は梨果の説得だ。
梨果は教室のため父親のためと断腸の思いでヌードになり羞恥に堪えた。しかしそんな娘をレイプ未遂までして裏切ったという事実があるからだ。
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