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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第80章 講師と絵画教室
ガラガラガラガラ

「ただいまー」

噂をすれば梨果が学校から帰ってきた。

「ありゃ、靴がいっぱいあると思ったら変態さんの寄り合い?」

「梨果ちゃんあのねぇ……」

真田氏が苦笑する。

「おっ!梨果ちゃん待ってました!いつも変わらず美少女だね。まぁ座って座って!」

富山氏が手招きをする。

「ええ~……」

あからさまに嫌な顔をする梨果。

「ええ~って!お菓子もジュースもあるからさ!」

「本当?頂戴頂戴!」

お菓子に弱い梨果が誘惑に負けて私の隣へ座った。

「で、どうしたの?おじさん3人が珍しく揃って。」

お菓子を食べながら梨果が訊ねる。

「絵画教室の事をね。」

「お父さんの教室のこと?どうかしたの?」

「生徒がすっかり減ってしまって存続が危ういんだよ。それでね……」

真田氏が詳細を説明する。

「そっか……お父さん学費は払ってくれているからな……」

そこで本人にモデルの話を直接訊ねてみる。

「梨果、また絵画モデルやらない?」
「やらない。」

予測以上の即答だった。

「いや、今回の案はヌードじゃないんだ。」

「ヌードじゃないの?」

「今の梨果なら裸にならなくても客は集まると思うんだよ。」

「うーん、ヌード云々より私が一番引っかかるのはそもそもお父さんに裏切られたという履歴かな。」

「だよな。そこだよな。」

真田氏が頷いた。彼は講師と同じく美しい娘を持つ身。そしてその娘の裸体の魅力に負けず我慢した過去を持つ。

「お父さんがどうしてもと言うならやってもいいよ。だからおじさん達に頼まれても何とも言えないや。」

「わかった。」

「よし、先生にも話してみよう。」

「この話はひとまず先生に持ち帰りだな。」
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