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第83章 父親との再会

玄関から居間へ戻ると父親を見送らず座ったままの梨果がいた。

「おじさん、この箱なに？」

「ああ、先生からいただいたものだよ。」

「開けてもいい？」

「いいよ。」

講師から貰った菓子折りを開ける。

「……」

「ど、どうしたの？梨果。」

「ぐすっ…これ……私が小さい頃から大好きなお菓子……ふえぇ……えーん……えーーーーーん！えーーーーーん！えーーーーーん！えーーーーーん！！」

菓子の箱を抱えて泣き崩れる梨果。そっと肩を抱き頭を撫でた。