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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第87章 新生クロッキー会③
「それでは再びフリータイムとします。自由な角度で好きに描いてみてください。」

そう言い教室の後方に退き椅子に腰をかける講師。

そして舞台に群がる受講者たち。CMと同じセーラー服姿の梨果を間近で見ようと取り囲む。

「おおー、本物だ。めちゃくちゃ可愛い。」

「共演の真田美幸より可愛いよね。」

「むむむ?!それはねーだろ……」

聞き捨てならぬと美幸の父親の真田氏が呟く。

(まさか彼らも美幸の父親がここに居るとは思うまい。)

「てかなんであのCMは真田美幸が主役なんだろ?」

「Rikaちゃんと並ぶから霞んでるだけで真田美幸も相当な美少女だよ。」

「あと演技力だろ。真田美幸の演技力は凄いよ。ドラマ観たろ?!」

「うんうん。」

大きく頷く真田氏。

「演技下手でごめんねー」

一方プンと膨れる梨果。抱きしめたい可愛さだ。やはり男たちはその姿に鼻を伸ばしてほっこりしている。

「Rikaさん、また四つん這いになってくれる?」

受講者のひとりが注文する。

「ええっまた?男の人は四つん這い好きですよねー真田さん。」

急に振られる真田氏。

「えっ?!……ああ、動物的本能で生殖意欲をそそるんだよ。」

「せ、生殖?!はぁ……さよですか。いいですけどー」

四つん這いになる梨果。長く伸びた髪が垂れ下がる。
確かにその姿はオスとして生殖意欲をそそられる。

「細い腰のラインがいいねー」

「セーラー服とスカートの間からのぞく肌色がそそるよね。」

「わかる。電車の吊革に掴まっているセーラー服からのぞくお腹がたまらないよね。」

(最近同じ様な話を聞いた気が……)
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