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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第88章 父と娘、不在の打上げ

梨果と家に帰るとまだ友也は帰っていなかった。梨果曰わく奏音たちと一緒にお茶を飲みに行ったらしい。
「梨果、クロッキー会の後、昨日のその後の話を聞かせてもらえるかな。」
「うん……」
なんとなく話したくなさそうな表情をする梨果。目を泳がしている。
「どうした?」
「……うん。どんな話しでも怒らないって約束できる?」
すでに嫌な予感しかしないが、ここでその提案を飲まなければ真実を聞くことは出来ないだろう。
「わかった。怒らない。」
「……えっと、あの後どこかで食事にしようって話だったんだけど、やつれたお父さんを見ていたらここで鍛えた料理の腕前を振る舞いたくなって結局買い物をして実家に行ったの。」
「なるほど。」
突っ込みどころもあるが、続けて話を聞く。
「まず散らかったキッチンの片付けから取りかかったから結構大変だった。」
正直その辺の話はどうでもいい。
「でね、食事を作って2人でダイニングで食べた。」
「うん、それで?」
「お父さん美味しいって言ってくれたの!とても上達したねって。」
「そっか、良かったね。」
「でねでね!お父さんの大好きなトマトペーストを使ってね。」
「梨果。」
「な、なに?」
「なぜ実家でヌードモデルを?」
「……2人で食事してたら昼間のクロッキー会の話になって。もっと私を描きたいって言うから……」
「それで素直に裸になったの?」
「あんな前例があるから怖いから無理って何度も言ったんだけど、以前のようなことは絶対ないって懇願されて……」
「……それで何事もなく終わった?」
「……」
「……梨果?」
「……おじさん、本当に本当に怒らない?」
「梨果、クロッキー会の後、昨日のその後の話を聞かせてもらえるかな。」
「うん……」
なんとなく話したくなさそうな表情をする梨果。目を泳がしている。
「どうした?」
「……うん。どんな話しでも怒らないって約束できる?」
すでに嫌な予感しかしないが、ここでその提案を飲まなければ真実を聞くことは出来ないだろう。
「わかった。怒らない。」
「……えっと、あの後どこかで食事にしようって話だったんだけど、やつれたお父さんを見ていたらここで鍛えた料理の腕前を振る舞いたくなって結局買い物をして実家に行ったの。」
「なるほど。」
突っ込みどころもあるが、続けて話を聞く。
「まず散らかったキッチンの片付けから取りかかったから結構大変だった。」
正直その辺の話はどうでもいい。
「でね、食事を作って2人でダイニングで食べた。」
「うん、それで?」
「お父さん美味しいって言ってくれたの!とても上達したねって。」
「そっか、良かったね。」
「でねでね!お父さんの大好きなトマトペーストを使ってね。」
「梨果。」
「な、なに?」
「なぜ実家でヌードモデルを?」
「……2人で食事してたら昼間のクロッキー会の話になって。もっと私を描きたいって言うから……」
「それで素直に裸になったの?」
「あんな前例があるから怖いから無理って何度も言ったんだけど、以前のようなことは絶対ないって懇願されて……」
「……それで何事もなく終わった?」
「……」
「……梨果?」
「……おじさん、本当に本当に怒らない?」

