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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第88章 父と娘、不在の打上げ

梨果が言いたいことは父親が以前のように欲情し襲ってきた際に“手で射精させてその場をしのぐ”ということだろう。しかし梨果の手を父親とはいえ別の男の性器に触れさせるのは許せなかった。
「……なるべく避けられないかな。」
『うん……まぁ本当にお父さんが我慢できなくなるかわからないけどね。』
「迎えに行くからすぐに帰ってき……」
『あ!ゴメン、お父さん戻ってきたかも。通話切るね。』
ツー、ツー、ツー…
通信が切れた。
「ちょっと出てくる。」
居間にいる妻と友也にそう告げると急いで講師宅へ向かった。
講師の自宅に着きインターホンを鳴らす。しかし壊れているのかいくらボタンを押しても鳴っている様子がなかった。
ドンドンドン
玄関の扉を叩く。
「すみませーん!」
ワンワンワンワン!!
隣の家の犬が吠えだした。夜も更けているのでこれ以上大声を出すわけにはいかない。しかしいくら戸を叩いても家の中から人が出てくる様子はなかった。
(おそらく梨果と父親がいる三階のアトリエまで音が届かないのだろう。)
梨果の携帯電話にも何度もかけてみたが電源が切れているらしくその旨のアナウンスが流れるだけだった。
(くそっ!)
近所の住民に通報される前に撤退するほかなかった。
結局、この日梨果が帰ることはなかった。
「……なるべく避けられないかな。」
『うん……まぁ本当にお父さんが我慢できなくなるかわからないけどね。』
「迎えに行くからすぐに帰ってき……」
『あ!ゴメン、お父さん戻ってきたかも。通話切るね。』
ツー、ツー、ツー…
通信が切れた。
「ちょっと出てくる。」
居間にいる妻と友也にそう告げると急いで講師宅へ向かった。
講師の自宅に着きインターホンを鳴らす。しかし壊れているのかいくらボタンを押しても鳴っている様子がなかった。
ドンドンドン
玄関の扉を叩く。
「すみませーん!」
ワンワンワンワン!!
隣の家の犬が吠えだした。夜も更けているのでこれ以上大声を出すわけにはいかない。しかしいくら戸を叩いても家の中から人が出てくる様子はなかった。
(おそらく梨果と父親がいる三階のアトリエまで音が届かないのだろう。)
梨果の携帯電話にも何度もかけてみたが電源が切れているらしくその旨のアナウンスが流れるだけだった。
(くそっ!)
近所の住民に通報される前に撤退するほかなかった。
結局、この日梨果が帰ることはなかった。

