この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第100章 晴れ着の準備
この呉服屋の中庭は茶庭になっており、その奥の茶室に案内される。

「失礼します。」

蹲踞(つくばい)で手を清めてにじり口から茶室に入る。
中には七代目がおり彼が亭主となり茶を点ててくれた。静けさの中、茶筅の音だけが耳に入る。

「どうぞ。」

茶碗を煽る。

「結構なお点前で。」

会釈をする亭主。
狭い一室でほぼ初対面の男と2人。会話に困っていると亭主から話を振ってきた。

「先生の“あぶな絵の少女”私も読ませていただきました。」

「お恥ずかしい限りです。」

「あのお嬢様が登場人物の花凜さんの原案ですか?」

「正直に申し上げますとその通りです。」

「なんと羨ましい。」

「羨ま……ってえ?ロリコン?」

思わず口が滑った!

「あはははは、先生に言われたくないですな。もう一服いかがですか?」

「す、すみません頂戴します。」

再び茶を点ててくれる亭主。

「どうぞ。」

「いただきます。ズズッ……」

「美味しい。少し温度を上げましたね。」

亭主は微笑むと床の間の掛け軸を眺めながら話す。

「先生の少女を表現する文章はまさに諸行無常の理(ことわり)をあらわしてますね。」

「貴方もお好きですね?」

「……もう一服いかが?」

「頂戴します。」

更に茶の温度が上がっていた。

「美味しゅうございます。」

亭主は頷き床の間の一輪挿しの花を見ながら話す。

「花の命は短いゆえ魅力的に映るのですよね。」

「その通りですね。」

「少女も正にそれ。」

「左様です。」

「「このロリコン!」」

ハモった。

「お願いっ!私も世界一のおっぱい見たいっ!」

「はいはい、また今度ね。」

「ええっ!今日は?!」

「ダメダメ。」

「そんな殺生なー……」

二畳の茶室と三杯の茶は人の心を繋いだ。
/801ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ