この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第100章 晴れ着の準備

『一条院先生、梨果様がお呼びです。』
茶室の外から声をかけられた。
「決まりましたかな?参りましょう。」
「ええ。」
「すぐお連れするとお伝えして。」
『かしこまりました。』
ロリコンじじいから当主の顔に戻った七代目と共に特別室へ戻る。
「一条院先生、お待たせいたしました……あら?お二人ともいつの間に仲良しに?」
松乃に見破られる。さすが伝説の芸妓だ。
「鈴善さんのお茶をお召し上がりに?」
「ええ。」
「ふふ、納得ですわ。では中にお入りください。」
扉を開けると振り袖を着た梨果がいた。
「ほぉ……」
「おじさん、見て!」
「すごく素敵だよ梨果。」
「松乃さんとお店の方々にいろいろ見てもらってこれに決めたの。おじさんはどう思う?」
「梨果本人とその道のプロが決めたのに私の意見なんて役に立たないよ。でもとってもいいよ!」
「それではそちらに五つ紋を入れてご自宅にお送りします。」
「嬉しい!」
「梨果さんちょっと待って、和装での所作をお教えしますわ。歩き方もそれではダメよ。」
松乃から指摘され所作を指導される。立ち方、座り方、歩き方を手短に指導されていた。
「松乃姐さんから所作を直接指導されるなんて祇園では名誉なのですよ。」
七代目が梨果に言う。
「で、でしょうね。でもつらー!」
「でもつらー!(声真似)じゃありません。梨果さんは古川英二文学賞授賞式という公の場で一条院巴先生と日本中の目に曝されるんです。しっかりしはりなさい。」
「が、頑張ります……」
「いくら美人さんでも所作が伴わないと本当の美にはたどり着けないものなの。他にも芸事や教養も伴うとよりその人の魅力になるのよ。それは自ずと外見にも現れるものなの。」
「……はい、わかります。」
「頑張って。」
茶室の外から声をかけられた。
「決まりましたかな?参りましょう。」
「ええ。」
「すぐお連れするとお伝えして。」
『かしこまりました。』
ロリコンじじいから当主の顔に戻った七代目と共に特別室へ戻る。
「一条院先生、お待たせいたしました……あら?お二人ともいつの間に仲良しに?」
松乃に見破られる。さすが伝説の芸妓だ。
「鈴善さんのお茶をお召し上がりに?」
「ええ。」
「ふふ、納得ですわ。では中にお入りください。」
扉を開けると振り袖を着た梨果がいた。
「ほぉ……」
「おじさん、見て!」
「すごく素敵だよ梨果。」
「松乃さんとお店の方々にいろいろ見てもらってこれに決めたの。おじさんはどう思う?」
「梨果本人とその道のプロが決めたのに私の意見なんて役に立たないよ。でもとってもいいよ!」
「それではそちらに五つ紋を入れてご自宅にお送りします。」
「嬉しい!」
「梨果さんちょっと待って、和装での所作をお教えしますわ。歩き方もそれではダメよ。」
松乃から指摘され所作を指導される。立ち方、座り方、歩き方を手短に指導されていた。
「松乃姐さんから所作を直接指導されるなんて祇園では名誉なのですよ。」
七代目が梨果に言う。
「で、でしょうね。でもつらー!」
「でもつらー!(声真似)じゃありません。梨果さんは古川英二文学賞授賞式という公の場で一条院巴先生と日本中の目に曝されるんです。しっかりしはりなさい。」
「が、頑張ります……」
「いくら美人さんでも所作が伴わないと本当の美にはたどり着けないものなの。他にも芸事や教養も伴うとよりその人の魅力になるのよ。それは自ずと外見にも現れるものなの。」
「……はい、わかります。」
「頑張って。」

