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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第104章 文学賞晩餐会
「置いてけぼりにされちゃった。」

「わたくしもですわ。」

「奏音なんなの?その喋り方。」

「公式ではこの喋り方なのですわ、美月さん。」

「キモ。」

「おいこら!美月!」

「え?なんか言った?」

「い、言ってませんことよ?おほほほほほ……」

奏音と美月と3人で遠くで取り囲まれている梨果の姿を眺める。

「梨果すごい、大勢の大人相手にあんなに笑顔で。」

「てかなんなんですの?あの制服。」

「あれ?知らない?」

2人に訊ねる。

「「知らない。」」

「あ、そう……」

奏音と美月は作品を読んでくれていないようだった。

(まぁほぼ成人向けなんだけどね……)



嵐のように訪れて嵐のように去って行った角山会長。会場はすっかり元の雰囲気に戻った。
奏音は会長の許可を得てこの場に残ったようだ。

「いやーすごいね。こんな所で私たちが揃うなんて。」

梨果も戻り、食べる暇がなかったという3人娘はビュッフェの料理をつまんでいた。

「ところでお父様はなぜこちらに?」

奏音に訊ねられた。

「え?いやー。梨果の付き添い?」

「何言ってるの?奏音、おじさんは一条院巴先生なんだよ。」

(えっへん!)

「えーと一条院……ああ!あの官能小説家の!?」

(ガクッ!あのね奏音さんちょっと違うよ。)

「そうそう!」

(……あのね、梨果まで!?)

「ふぅー、食べた食べたー」

(美月さん、食べてないで何とか言って!)

「あ、私まだ出番があるんだった。戻るね。」

美月は持ち場へ戻って行ってしまった。

「とほほ……私この会の主役なんだけどなぁ……」

相変わらずぞんざいである。

「さすが美月だよね。中学生なのにこんな一流ホテルの一大イベントで演奏するなんて。」

演奏している美月は普段のガキんちょイメージとはかけ離れた雰囲気を醸し出す。
彼女の出番になると演奏に聴き入ってしまった。

(ファッションセンターの安パンツなんて買い与えてゴメンね美月さん……)

人たらしの美少女梨果、音楽の天才美月、そして財界トップクラスの血族の奏音……
3人娘はただ者ではなかった。

(受賞者なのになんで劣等感?)
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