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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人

「……娘たちのことは大事だし、俺も涼子さんも若い時の恋愛とは違う。事によっては諦めなきゃいけない、とは考えてるんだ。まぁ実際、最近は、そういう雰囲気にもなってきてしまっているしね。もちろん、涼子さんと一緒になりたい気持ちは本物だけど、気持ちだけでは、世の中どうにもならないから」
知ったようなことを言うと、
「そっ、そうなの、か……なら……、まあ、うん」
ようやく、郁夫は落ち着いてくれたようだった。
そして……。
「ただ、この先涼子さんが幸せになれるのかが、心残りなんだ。仕事は超一流なので心配ないだろう。お子さんも心の底から可愛いだろうから心配ない。……けれど、ああいう気丈な人が、一人の女性として、幸せになれるものなのだろうか」
「ぼくが、りょりょ、涼子さんを、しっ、幸せにするんだ!」
いや、養子ならともかく、三親等内の傍系血族とは結婚できないぞ。
……とは指摘しなかった。
その後、郁夫の口から、いかに自分が涼子のことを叔母としてではなく一人の女性として愛しているのかを熱心に説明された。少なくとも、本人は説明しているつもりのようだった。しかし、そこかしこから窺えるのは、外の世界の女に相手にされてこなかった郁夫の、唯一彼を「一人の男の子」として扱ってくれたのであろう美しい叔母に対する、抑制の効かない、歪んで、爛れるような淫情だった。
そんな郁夫にとって、法律上の規定など、何の抑止力にもならないだろう。
「そうか……そこまで涼子さんを大事に思ってくれる人になら、安心して、預けることができるかもしれないね」
知ったようなことを言うと、
「そっ、そうなの、か……なら……、まあ、うん」
ようやく、郁夫は落ち着いてくれたようだった。
そして……。
「ただ、この先涼子さんが幸せになれるのかが、心残りなんだ。仕事は超一流なので心配ないだろう。お子さんも心の底から可愛いだろうから心配ない。……けれど、ああいう気丈な人が、一人の女性として、幸せになれるものなのだろうか」
「ぼくが、りょりょ、涼子さんを、しっ、幸せにするんだ!」
いや、養子ならともかく、三親等内の傍系血族とは結婚できないぞ。
……とは指摘しなかった。
その後、郁夫の口から、いかに自分が涼子のことを叔母としてではなく一人の女性として愛しているのかを熱心に説明された。少なくとも、本人は説明しているつもりのようだった。しかし、そこかしこから窺えるのは、外の世界の女に相手にされてこなかった郁夫の、唯一彼を「一人の男の子」として扱ってくれたのであろう美しい叔母に対する、抑制の効かない、歪んで、爛れるような淫情だった。
そんな郁夫にとって、法律上の規定など、何の抑止力にもならないだろう。
「そうか……そこまで涼子さんを大事に思ってくれる人になら、安心して、預けることができるかもしれないね」

