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なりすました姦辱
第4章 隔絶された恋人
「あっ……」
 脚の間から、汁が垂れ落ちた。「う、うあぁっ……!!」

 手のひらで股ぐらを拭っては指先を振るい、また拭っては右往左往し、もはや道理を忘れ、水流で洗おうと最も近い水回りであるキッチンへと駆けようとすると、

「りょ、涼子さぁんっ……、そ、そんな、ふ、拭いちゃだめだよぉ……、せっかくの、ぼぼ、ぼくの、赤ちゃん汁……」

 長い脚が折られ、地に倒される。

 脛にしがみついていた郁夫が、体の上を四つん這いで進み、覆いかぶさろうとしてきた。影となった股間では、筒胴はやたらに白く、尖端はやたらにピンク色をした肉棒が伸び、濁った雫をぽたぽたと肌の上に落として、薄暗闇で全体を上下に振っていた。

「あか、赤ちゃん汁、も、もっともっと、りょっ、涼子さんの、オマ、オマ、オ××コに、そっ、注いであげ、あげるっ。ねっ? ねっ?」
「やめなさい!! あっち行ってっ! 行きなさいっ!!」
「ぼぼ、ぼくが絶対、涼子さんをしわあ、しや、しし、幸せにするからっ。涼子さん、セ、セセ、セックスが、いっぱいしたいんでしょっ……」
「いやよっ、あなたとなんかしないっ……したくないわっ!!」

 肩に膝を当てて思い切り蹴り出し、再び郁夫を遠ざけることができたが、今度は転ばせるまではできず、

「さ、さっき、おかっ、姦してって、言ってた、じゃんか。おか、して、赤ちゃん、汁……ザ、ザーメンを、お腹に、そっ、注いで、欲しいって。そ、そっか……涼子さんって、レ、レイプごっこが、好き、だったんだね。い、いいよぉ、レレ、レイ、レイプ、レイプしたげるね。りょりょ、涼子さんを、お、お、襲ってあげる……」
「いや……いやよ……」

 じりじりと近づいてくる甥の口から忌まわしい三文字を聞いた涼子は身を翻し、幾たびも膝を折りながらもリビングの外へと逃げ出した。

 郁夫が、悠々と後を追っていく。


   *   *   *


 ──インランオバサンが赤ちゃんプレイの果てにM字開脚でオネダリをし始めたところで、全裸で白肌のぽっちゃりとした男が足音を忍ばせて入ってきたので、「なんかいるよ」と声をかけてやろうと思ったのだが、その前に土橋が尖らせた口の前に人差し指を立ててきたから、迷うことなく黙った。
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