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なりすました姦辱
第1章 脅迫されたOL
 一度だけ、我慢すればいい。
 勝手にそう思い込んでいたのは事実だ。

 脅迫される中で、回数まで約定されたかと言えば、そうではない。けれども不本意なセックスだ。普通に考えて、ひとたび射精に至れば、終焉の合図だと捉えて然るべきだ。

「うっ……、ああっ、い、いやっ……」

 体の中を往復する肉塊が、奥を突き、襞を弾く。充填されていた汚汁のおかげで痛みはない。それと引き換えに、今までの男たちでは為し得なかった肉触を、如実に味わされていた。引いては硬く沿った幹のおかげで、深い傘の縁が天井を抉ってくる。押しては前に傾いた亀頭が、奥の際の際までしっかりと鈎先で押し込んでくる。

「んんっ……、あ、あ……。ひ、広瀬さんっ、いく……」
「……う、あ……、え、待っ……」

 待つわけがないのに、他には言いようがなかった汐里の身の内で、今度は抽送を続けながら爆発が始まった。五度、六度……やはり脈動はいつまで経っても止まらず、一度目と変わらぬ量を放出してくる。

「ほら……広瀬さん……このまま、もう一回、するよっ……」
「……くっ」

 ピストンが緩められたのは数秒のことで、すぐに姦穿が再開された。

 脅迫に応じて許したのは、一回だけだ。
 その一回とは、一度の射精のことだ。常識的に考えれば、わかるだろう──

 こうして連続で姦されていなければ、頑健に主張できた。
 ただし、そこには前提があったのだ。
 土橋の具有物が、それが蓄えている劣情が、常識的なものであったならば……。

 汐里が自らの判断に猜疑を抱いた頃には、牝の中を余すところなく、硬くも滑らかな肉の端先で擦られていた。

 女に恵まれない男たちの情欲を煽って稼いだことが、こんな目に遭うほどの悪事だったとでも言うのか。公に募集されていたアルバイトである。強奪したわけでも、搾取したわけでもない。彼らは進んで、金を投じたはずだ。投じるに値する、自分だったはずだ。

 そんな主張で、汐里が脳裏で懸命に判断ミスへの抗弁を始めたのは、擦られ続ける肉の接面から、全身に向かって不如意の感覚が生じていたからだった。

「ううっ……、また出るっ!」
「ああっ……、ああっ……!」
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