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なりすました姦辱
第1章 脅迫されたOL
「お、おおう……」

 気色悪い唸りが聞こえ、ふと、脚の縛りが弛んだ。

 今なら逃げ出せるかも──瞼を少し開けると、天井の灯りを塞ぐように、土橋が覆いかぶさろうとしていた。

 醜貌が、近づいてくる。
 まさか、ありえない──

「っく……、どいてっ!」

 汐里は踵をマットレスにつき、体の後ろに縛られた腕も使って後退し、土橋との接合を外そうとした。

 だがすぐに、両の二の腕を抑えつけられた。

「広瀬、さん……俺たち、む、結ばれたんだね……」
「っぐ……、あんた……、ぜったい、ゆるさない……」
「す、すごく、気持ちよかったよぉ……め、めちゃくちゃ、出ちゃった……」
「くっ……ころし、て、やりたい……」

 頭を右に、左に振り、決して唇を奪わせないようにしつつ、社会で口にすれば、今や非難どころか排除されてしまうだろう恫喝すら与えたが、

「ウウン……広瀬、さん……、チューしようよぉ……。お、女の子って、男がイッたら、チューさせて、くれるものでしょぉ……?」

 いまさらながらに背すじを凍ごらせる、蕩け声で追いかけてくる。

「するわけないでしょっ! もう終わったんなら、どいてよっ、はやくっ!」
「そんなぁ、エッチしたのに冷たいなぁ」
「いいからどいてっ! はやくしないと……、おおごえ……あっ……!」

 姦されたショックから立ち直ったとは言い難くも、まずは目の前の危機を激憤で片付けることにした汐里だったが、入口に留まっていた肉塊が再び動き出した。

 前へと。

「う……、な……」

 ふんだんに注がれていた汁が、シリンダーの中を進んだプランジャーの端に押された空気との間で派手に鳴った。股ぐらに舞い戻った汚辱感で狭めさせられた視界を真上へと向けると、土橋が、縦に揺れ始めていた。

 いまさっき、暴発したはずだ。
 だが確かに、醜躯の動きに合わせ、肉塊は、媚肉の洞路にて往来を繰り返している。

 だんだんと、早くなっていく──

「ちょ……ちょっとっ、……なんでっ……」
「う……、はあっ……も、もう一回……、に、二回戦……」
「そんな……だって……」
「一発だって約束は……、なかったよね?」
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