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桜咲く 誘惑の宵
第1章 桜の宵 誘惑の夜

花見に行こうなんて言い出したのは誰だったのか。女子の誰かだった思う。忘れた。
よく一緒に遊ぶグループの仲間たちと、授業が終わってから、高校の近くにある河川敷へ、みんなで桜を見に行こうという話になった。そこはちょっとした桜の名所なのだ。
観光客でごった返すほどじゃないが、桜の季節になると、この地域の人たちで賑わう。
「桜なんて毎年咲くじゃん。わざわざ見に行くなんて、だりいな」
かったるそうにほざく奴もいた。けれど、
「嫌なら来なくていいよ」
「そうそう。帰れば」
女子たちから冷たい視線を向けられると、
「行くよ。行かねえなんて言ってないし」
ころっと態度を変えた。
僕の家は河川敷とは反対の方角だった。でも、仲間たちと一緒なら楽しい。それに……。
「ねえねえ。蓮見(はすみ)くんの家ってさ。東宮二丁目だっけ」
通学用の自転車を押しながら、後ろからついていく僕に、メガネをかけた女の子がスッと寄ってきた。
「そうだけど」
「終わったら一緒に帰らない? うちも同じ方向なんだ」
「いいよ。別に」
よく一緒に遊ぶグループの仲間たちと、授業が終わってから、高校の近くにある河川敷へ、みんなで桜を見に行こうという話になった。そこはちょっとした桜の名所なのだ。
観光客でごった返すほどじゃないが、桜の季節になると、この地域の人たちで賑わう。
「桜なんて毎年咲くじゃん。わざわざ見に行くなんて、だりいな」
かったるそうにほざく奴もいた。けれど、
「嫌なら来なくていいよ」
「そうそう。帰れば」
女子たちから冷たい視線を向けられると、
「行くよ。行かねえなんて言ってないし」
ころっと態度を変えた。
僕の家は河川敷とは反対の方角だった。でも、仲間たちと一緒なら楽しい。それに……。
「ねえねえ。蓮見(はすみ)くんの家ってさ。東宮二丁目だっけ」
通学用の自転車を押しながら、後ろからついていく僕に、メガネをかけた女の子がスッと寄ってきた。
「そうだけど」
「終わったら一緒に帰らない? うちも同じ方向なんだ」
「いいよ。別に」

