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第3章 見られる感覚

夫に見せても冷ややかな反応しかなかったインターネットで購入したニットの細めのプリーツが綺麗なフレアスカートのワンピース。ネックやショルダーのストライプがプリーツに繋がる縦のラインが整ったワンピース。本来は膝丈。

でも、ワンサイズ小さいので、肩に合わせて着るので、ベルトを腰に合わせると、フレアスカートのワンピースの裾丈も、全体の着丈も不足気味で、ニットということもあって、綺麗に身体に貼り付いてボディラインがクッキリとわかり、ブラジャーのバックライン、フロントラインやヒップのショーツのラインもクッキリと響いていて、姿見の前で見ると、着ただけでも少し恥ずかしいと思うほど。

普通は、ベルトの上に布地を余らせて、裾を膝上にするなど工夫するのですが、実雅子の場合、そもそも100センチの爆乳があり、そこに布地が取られるので、その必要もなく、膝上15センチほど。屈めば、さらに太腿の半ばまでしか布地はなく、いつも膝を揃えて屈むお行儀のよい実雅子ですが、その姿勢で膝を開くと、姿見に、ショーツが露わになるほどに映っていました。

姿見から少し離れてポーズを決めた実雅子。少し離れただけで、近くではクッキリと見えたブラジャーのバックラインやフロントライン、ヒップのショーツのラインも、そこまでわかりません。姿見の前で前後に動いてみると、1メーターくらいの距離だとクッキリと響いているのがわかるのですが、ニットという素材もあってなのか、それ以上、離れるとわかりにくくなりました。

誰彼なしに、離れたところからでもわかるのでは、恥ずかし過ぎると思っていた実雅子にとって、それは悪いことではありませんでした。なぜなら、この状況だと、相手を選べるということにつながるからです。