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第4章 追跡と確認

「しかし、我々は何やら似た者同士ですな。資産運用のプランナーに、不動産売買仲介の宅建士、ハウスメーカーの営業、ホームセンターのパート。みんな不動産や家に関わる仕事ばかりですな」

60歳代前半の重村が話すと、頷く50歳代後半の反町。その間くらいの斎田も、頷き、そして、30歳代前半の関が、

「そうですね。ま、平日の午前中にホームセンターに集うとなると、業種が似るのかもしれませんね」

と、笑うと、頷く三人。

「斎田さん。今日は午前上がり？」

重村が聞くと、

「そうです。あと20分ほどです」

と、斎田が答えた。

「じゃあ、どうだい？斎田さんが上がったら、四人であの女性の自宅を見学に行って、昼食を取りながら、話でもしないか？」

と、最年長の重村が話すと、

「いいですな」

と、応じた反町。頷く斎田。

「いいですね。明日、明後日は休みだし、今日もやるべき仕事がないので」

関が話すと、

「関さんは、絶対参加ですよ。あなたしかあの女性の家を知らないのだから」

と、反町が笑った。重村も、

「そうそう」

と、頷き、斎田さんは、

「すいませんね。あと、15分くらいですから。待っていてください」

と、言って、小走りにホームセンターの建物に向かっていった。


「じゃあ、これで行こう」

反町がボルボ XC90を指さして言いました。重村の車もありましたが、ミニクーパー。四人乗るのは窮屈そうでした。まして、関の社用車のミライースは軽自動車ですから乗れないことはない程度。

斎田が上がるまで待つ間、身の上話をして時間を潰した三人。