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わたしの昼下がり
第25章 不意にできた時間(1)1日目
 10分経たないうちに電話が鳴りました。わたしはすぐに受話器をとりました。

 『もしもし…』

 △井の声でした。

 『もしもし…』
 『奥さんですね…いま、大丈夫なんですか?』
 『はい、大丈夫です…』

 △井は、会社から外に出て、公衆電話から掛けていると言いました。わたしは顛末を話しました。

 『なるほど。そうすると、ご主人と娘さんは今日も明日もいらっしゃらなくて、お家には奥さんお一人なんですね…』
 『はい』
 『うれしいですよ。ちょうど今日あたり、こちらからお電話してみようと思っていたんです。それが奥さんからお電話いただけるなんてね…』

 △井が急に声を潜めました。

 『いいですよ。今日も、明日も、あわよくば明後日も、思う存分…ハメまくりましょうよ…』
 『ハァ…』

 返事をするつもりが、吐息が漏れただけになってしまいました。

 『奥さん、お可哀そうに…もう、すっかり盛っていらっしゃる。すぐにでもお伺いしたいんですが、生憎、さしかけの商談が一件ありましてね…。そうだ、奥さん、『みどり台』まで出て来られませんか? ボクの仕事がその辺なもので、終わったらすぐに駆け付けられます。そうだな、10時半に駅前でいかがですか?』
 『はい。10時半に…』
 『ありがとうございます。それでは10時半にお伺いいたします。よろしくお願いいたします』

 仕事口調に戻って、△井が電話を切りました。わたしは急いで身支度をはじめました。

 『みどり台』には15分ほど前に着きました。改札を出ると△井はもう来ていました。わたしと目が合うと、少し口許を緩め歩き出します。この前行った連れ込み旅館のある方角へ。わたしも距離を空けながら後を付いていきました。

 路地に入って何度か角を曲がっていきます。この前よりも距離が近く感じられました。連れ込み旅館が数軒ある辺りで、△井が立ち止まり、今日は別の旅館に入りました。わたしも後に続きます。ここも玄関の横に帳場があります。

 「ふぅん…この旅館は部屋の名前を宝石で揃えてるんですね。どうします? 泊まりでもいいんですがね。まあ、とりあえず…」

 わたしがすぐに答えを出すとも思っていないのでしょう。△井は早々に帳場に声を掛けます。
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