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誰にも言えない回顧録
第1章 32歳 専業主婦
32歳 専業主婦の独白

私が高校3年だった夏の終わりの頃の話です。

私は幼少のころ両親が離婚し、数年の母子家庭生活を経て母が良縁を得て再婚。
義父の住む街へ移り住み、そこで育ちました。
ほどなく新たな父親との間に妹が生まれました。
私は無邪気に妹を可愛がり、仲の良い姉妹として過ごしていました。

ですがいつしかぎこちなさが生まれるようになっていきました。
優しい義父ではありましたが、血の繋がっている妹とそうではない私とにはどうしても扱いに違いが生じてしまうのは無理からぬこと、とそう割り切っていました。

でも私にとって一番寂しかったのは、当の妹が義父が無意識なまま匂わせる「えこひいき」に乗じて姉である私を疎んじるようになっていってしまったこと。
それを見ていてどうにかしようとするでもない母の存在も相まって、私の疎外感は日増しに強くなっていきました。

私は高校を卒業したら、家を出て就職すると決めていました。
「家族」と過ごす最後の夏になるのだと思っていました。
義父の実家に帰省する話が出た時、私は気も進まないだろうしと言わんばかりに妹と二人で向かおうとする義父に、あえて自分も連れて行ってほしいと頼んだのはそんな思いがあってのことだったのです。

たぶんこの先、義父の実家である場所を自分が訪れる機会はないだろう。
そんな感傷を抱えながら、私は義父の実家へ向かったのです...
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