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誰にも言えない回顧録
第1章 32歳 専業主婦
団らんの時間も夜が深まって終わりを迎える。
もう数日はこの家に滞在することになるかもしれないが、義叔父一家が泊まっていくのはどう考えても今夜だけだ。

もっと確かめたい。
大人の男が自分に向けてくる欲情をはっきりと体感したい。

人数分の敷布団がない、と気にする祖母に対し義叔父が自分はソファでごろ寝で充分ですなどと言っている。
気が引けるのか祖母がしきりに遠慮するが、実際そうするのがよさそうだった。
私もとっさに知恵を働かせ、ごく自然な成り行きで自分は隣接の和室に座布団を並べ敷いてそこで寝る、という話に落ち着かせた。

2階の3室に祖母単身、義父と妹、そして叔母と姪それぞれが収まった。
階下には義叔父と私の二人がそれぞれ別室に一人ずつ。
妙な配置であったかもしれないが、身内同士、言ってしまえば怪しまれるようなことは何もないはずなのだった。


散策の疲れもあったか話が決まった途端皆早々と寝床へ引き上げていった。
リビングのソファで寝ようとしている義叔父と隣室で寝転がろうとする私。
隔てるふすまを閉めようとする義叔父を私は暑いから開けておいてほしい、と制した。

用心も悪いし、こちらがいびきなんかかいた場合うるさくて迷惑をかけてしまうと気にする義叔父に私は言った。
一度寝入ってしまったらちょっとやそっとでは起きないから大丈夫。
むしろ明日の朝ちゃんと起こしてほしいから開けておいて。
「ちょっとやそっとでは起きない」と強調した時、心なしか義叔父の表情が変化したように見えた。

彼はどう受け止めただろう。
結局、隣室と言いながら間続きで開放された状態で義叔父と私は就寝することとなった。
何か起きるだろうか。いや、どうか起きてほしい。
心の中でそう切望しながら、私は部屋の電気を消した。


暗がりの中、どのくらい時間が経過しただろう。
隣室に背を向けて横臥している私の耳に、ほんの小さな、畳を踏みしめる音が聞こえてきた。
上階から誰か降りてきたということもない。
近づく人物があるとしたらそれは義叔父に決まっている。

足音が私のすぐそばで止まった。

腰のあたりだけタオルケットで覆った格好。
むき出しの脚先の甲のあたりに突然何かが触れた。
びっくりして反応を示しそうになるのをぐっとこらえる。

義叔父が、私が熟睡しているのかどうかを確かめるために指で触れているのだ。
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