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誰にも言えない回顧録
第1章 32歳 専業主婦
行ってみると、昔の記憶以上に盛況だった。

屋台もたくさんあって、ただ見て歩くだけでも楽しい。
フランクフルトだたこ焼きだとつまみ食いしているうちに、食欲は満たされてしまっていた。

私は出来心で義叔父にねだった。
ねぇ、ビール飲みたい。
何言ってんだよ、ダメだろ未成年。
いーじゃん、ちょいちょい飲んだりしてるんだから。
なんとなく皆散り散りになっていて見咎める者もいない。
いちおう彼の立場のために叔母の所在は目で追っていたが、子供たちがまとまってあちこち駆け回るのでその対応に手いっぱいの様子だった。

相当彼は渋っていたが、しつこくねだる私に根負けした。
内緒だぞ、変に酔うなよ。
だいじょーぶ、まぁまぁ強いんだから。
そんなことを言いつつ紙コップに注がれた冷え冷えの生ビールをせしめた。

実際飲んだりしていたというのは噓ではない。
ただ正確に言えば飲んだことはあるというだけだった。
半分も飲まないうちから顔が上気し、頭がぼうっとしてきてしまった。
なんだ全然弱いんじゃないか。
しまったなぁ、注意義務違反ってやつだ、、いや飲酒教唆罪か。。
ぼやく彼に介添えされてようやく歩けるかという始末。

まずはどこかに座って、と道端の灯篭の台座に腰掛けさせられた。
じっとしていると酔いがますます回っていくようだ。
少し気を大きくさせて義叔父にしなだれかかりたい、などと思っていたのがちょっと私の読みが甘かったようだった。

ね、少しハキタイ。。
言われた彼は慌てたように私を制した。
待って
今は我慢して。
どこか迷惑にならないとこに行こう。
私を立ち上がらせ、彼は境内から少し離れた雑木林を指差した、

ここらへんならいいだろ
そのへんの木の陰にこそっと、ね。
そうやって姿が目立たないところに私を置いてくれた上で、彼は携帯で誰かに連絡を入れていた。

すみません、自分が悪いんです
ちょっと離れたとこで介抱してます
落ち着いたら家に戻ります。
叔母に連絡しているのではないようだ。義父か、祖母か。

急に込み上げてきた。
背を向けて屈み込もうとした刹那、足がもつれよろめいた。

背後からとっさに彼の腕が伸びる。
私の身体が脇から支え止められる。
期せずして、乳房が彼の掌に包み込まれていた。

さらによろける私を受け止めようと彼が腕に力を込める。
善意の掌が、私の乳房を鷲掴みにしていた。
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