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わたしのお散歩日記
第17章 ポラロイドカメラ
カメラ屋さんのショーウインドウにポラロイドカメラが置かれています。
『撮ったらすぐ見られます!』
『写真をその場で渡せる未来的カメラです!』
確かに魅力的です。でも少々お高いんですよね。
わたしの家にはありませんが、親戚が先日の法事の席に持ってきていました。
「普通のカメラだとフィルムを使い切らないと現像にも出せんだろ? 現像に出せば出したで出来上がるまで何日かかかっちまう。それがどうだい。ポラロイドなら今撮った写真が、今ここにある。ほら!」
「わあ、すごい」
叔父さんが子どもたちに撮った写真を見せています。
「ボクたちの写真も撮ってよ!」
「わたしも、わたしも!」
「わかった、わかった。撮ってやるから集まりなさい」
叔父さんが子どもたちを集めます。
「ほら、もっと近寄らないと入りきらないぞ。ほら、はい、チーズ!」
子どもたちに大人気の叔父さんは満足そうです。写真が出てきます。
「ほら、誰が持っていくんだ?」
叔父さんが写真を摘まんでひらひらさせています。案の定、取り合いが始まり小さな子は泣き出す始末。
「ほら、じゃあ、これをやるから」
叔父さんが泣きだした子にはじめに撮った写真を渡します。
「こんなんじゃいや!」
子どもは写真を投げ捨てます。
「ちょっと一服!」
そう言い残して、叔父さんは座敷から逃げ出してしまいました。子どもたちに大人気ですが、大人にとってもいろいろ利点はあるような気がします。現像に出すということがないので、プライベートな写真も気兼ねなく撮れるとか。人さまには見せられないような瞬間も写真として共有できるというのは魅惑的ではあります。あなただけには見せられる…なんて、ちょっと素敵だと思ってしまいます。もっとも『あなた』って誰? とか、どんな写真なの? と問われても説明に困りますが。
そんなことを思いながら、我に返ると”こんなんじゃいや!”と投げ捨てられたポラロイド写真が畳の上に捨てられたままになっています。いったいどんな写真だったのでしょう。拾いあげてみると、ピンボケになった子どもたちの横で、寿司をつまんで大口を開けているわたしが写り込んでいました。記録して共有するに値しない瞬間もあるのです。
『撮ったらすぐ見られます!』
『写真をその場で渡せる未来的カメラです!』
確かに魅力的です。でも少々お高いんですよね。
わたしの家にはありませんが、親戚が先日の法事の席に持ってきていました。
「普通のカメラだとフィルムを使い切らないと現像にも出せんだろ? 現像に出せば出したで出来上がるまで何日かかかっちまう。それがどうだい。ポラロイドなら今撮った写真が、今ここにある。ほら!」
「わあ、すごい」
叔父さんが子どもたちに撮った写真を見せています。
「ボクたちの写真も撮ってよ!」
「わたしも、わたしも!」
「わかった、わかった。撮ってやるから集まりなさい」
叔父さんが子どもたちを集めます。
「ほら、もっと近寄らないと入りきらないぞ。ほら、はい、チーズ!」
子どもたちに大人気の叔父さんは満足そうです。写真が出てきます。
「ほら、誰が持っていくんだ?」
叔父さんが写真を摘まんでひらひらさせています。案の定、取り合いが始まり小さな子は泣き出す始末。
「ほら、じゃあ、これをやるから」
叔父さんが泣きだした子にはじめに撮った写真を渡します。
「こんなんじゃいや!」
子どもは写真を投げ捨てます。
「ちょっと一服!」
そう言い残して、叔父さんは座敷から逃げ出してしまいました。子どもたちに大人気ですが、大人にとってもいろいろ利点はあるような気がします。現像に出すということがないので、プライベートな写真も気兼ねなく撮れるとか。人さまには見せられないような瞬間も写真として共有できるというのは魅惑的ではあります。あなただけには見せられる…なんて、ちょっと素敵だと思ってしまいます。もっとも『あなた』って誰? とか、どんな写真なの? と問われても説明に困りますが。
そんなことを思いながら、我に返ると”こんなんじゃいや!”と投げ捨てられたポラロイド写真が畳の上に捨てられたままになっています。いったいどんな写真だったのでしょう。拾いあげてみると、ピンボケになった子どもたちの横で、寿司をつまんで大口を開けているわたしが写り込んでいました。記録して共有するに値しない瞬間もあるのです。

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