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火照りが引かないあなたに
第6章 夜伽の灯

彼女の指が、シャツの胸元に触れた瞬間、全身の神経がそこへ集中するのがわかった。
「こんなに…熱いの、覚えてる?」
囁くような声。濡れたような瞳。ボタンが一つずつ外されるたび、冷たい空気と、彼女の体温が交互に襲ってくる。
爪先が、肌をなぞる。胸元から腹部へ、そして、ゆっくりと下へ。服の上から、輪郭を確かめるような動き。くすぐるように優しく、それでいてじらすように執拗に。
「…ねえ、我慢してたんでしょ?」
挑発するように彼女は脚を組み替え、その膝が男の太腿に触れた。瞬間、鋭い快感が脳髄を駆け上がる。
彼女の手は躊躇がない。ベルトを外し、ジッパーを下ろしながら、目を逸らさない。
「気持ちよくなってる顔、もっと見せて」
恥も理性もすべて溶かされる。彼女の口唇がゆっくりと近づく。ぬるりと、熱く、柔らかく。頭の奥が痺れるような、甘い圧迫と湿度。息を呑む。腰が自然に浮き、喉が熱い吐息を漏らす。
だが、彼女はすぐには終わらせない。離れたと思えば、瞳を細めて見上げ、唇の端を舐めるように上げる。
「まだ、足りないよね」
ベッドへ押し倒され、彼女が上から跨る。服は乱れたまま、乳房の先端がシャツ越しに擦れる。軽く、何度も、焦らすように。
次第に、動きが深くなる。濡れた音が、狭い部屋に響きはじめる。吐息は荒く、彼女の中が、男を締めつけてくる。腰を打ちつけるたび、甘い痛みが混じった快感が全身を駆けめぐる。
「奥まで…もっと、突いて…」
濡れた声。艶やかな瞳。自分を貪るように、彼女が上下に揺れるたび、過去も理性もどうでもよくなっていく。ただ、この一瞬に溺れていた。
絶頂の瞬間、二人の名を呼ぶ声が重なり、何もかもが白く弾けた。
完
「こんなに…熱いの、覚えてる?」
囁くような声。濡れたような瞳。ボタンが一つずつ外されるたび、冷たい空気と、彼女の体温が交互に襲ってくる。
爪先が、肌をなぞる。胸元から腹部へ、そして、ゆっくりと下へ。服の上から、輪郭を確かめるような動き。くすぐるように優しく、それでいてじらすように執拗に。
「…ねえ、我慢してたんでしょ?」
挑発するように彼女は脚を組み替え、その膝が男の太腿に触れた。瞬間、鋭い快感が脳髄を駆け上がる。
彼女の手は躊躇がない。ベルトを外し、ジッパーを下ろしながら、目を逸らさない。
「気持ちよくなってる顔、もっと見せて」
恥も理性もすべて溶かされる。彼女の口唇がゆっくりと近づく。ぬるりと、熱く、柔らかく。頭の奥が痺れるような、甘い圧迫と湿度。息を呑む。腰が自然に浮き、喉が熱い吐息を漏らす。
だが、彼女はすぐには終わらせない。離れたと思えば、瞳を細めて見上げ、唇の端を舐めるように上げる。
「まだ、足りないよね」
ベッドへ押し倒され、彼女が上から跨る。服は乱れたまま、乳房の先端がシャツ越しに擦れる。軽く、何度も、焦らすように。
次第に、動きが深くなる。濡れた音が、狭い部屋に響きはじめる。吐息は荒く、彼女の中が、男を締めつけてくる。腰を打ちつけるたび、甘い痛みが混じった快感が全身を駆けめぐる。
「奥まで…もっと、突いて…」
濡れた声。艶やかな瞳。自分を貪るように、彼女が上下に揺れるたび、過去も理性もどうでもよくなっていく。ただ、この一瞬に溺れていた。
絶頂の瞬間、二人の名を呼ぶ声が重なり、何もかもが白く弾けた。
完

