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火照りが引かないあなたに
第2章 午後の課外授業

「ごめんなさい、今日は娘が急に部活で遅くなるみたいで…」
チャイムを鳴らしてすぐ、出てきたのは生徒ではなく、母親のその人だった。
ぴったりと身体のラインに沿ったニットワンピース。胸元の柔らかな曲線が視界にこぼれる。
俺は思わず目を逸らした。
「せっかく来てもらったのに申し訳ないわね。でも、お茶くらいは出させて」
彼女は悪びれた様子もなく微笑む。大人の、どこか艶のある笑顔だった。
リビングに通され、温かい紅茶を差し出された俺は、ソファにちょこんと腰を下ろした。心なしか、少し体が固い。
この家に来るのはもう何度目かだが、娘さんが不在で、二人きりは初めてだ。
彼女は俺の正面に座ると、脚を組み、視線をじっと絡めてくる。
「大学生活、どう? 楽しい?」
「…まあ、それなりに」
「彼女とか、いるのかしら」
「い、いません…」
返した瞬間、彼女の視線がほんの少し、鋭くなった気がした。
「そう…じゃあ、まだ誰のことも…教えてないのね、そういうこと」
その声が低く、甘く、皮膚に忍び込んでくる。
まるで、俺の奥の未経験を嗅ぎ取ったかのように。
ふと、彼女が立ち上がり、俺の隣に腰を下ろした。
その距離、指が触れればすぐの場所。
「男の子って、経験ないと…色々、我慢してるでしょ?」
「……っ」
言葉が出ない。
心臓が高鳴る。視線を逸らせば、彼女の胸元に流れる谷間。肌の色がやけに眩しくて、息が詰まりそうだった。
「見ていいのよ。可愛い」
耳元で囁かれ、次の瞬間、手のひらが俺の太腿にすべる。
服越しでも指先の温度がわかる。
逃げなきゃいけない。けど、体は言うことをきかない。
「大丈夫、怖くない。優しくするから」
まるで教師が生徒を導くような声だった。
そして、彼女の指が俺のシャツのボタンを外していく。胸元をなぞられるたび、息が浅くなる。
「ここ、初めて触られるんでしょう? ほら…感じるでしょう?」
彼女の唇が俺の首筋に触れた瞬間、甘い震えが背中を駆け抜けた。
未知の快楽に、体が勝手に応えていく。
視界が霞んで、呼吸が熱に溶けていく。
彼女の指が、俺を男に変えていくそのとき、理性はもう、どこにもなかった――。
続く
チャイムを鳴らしてすぐ、出てきたのは生徒ではなく、母親のその人だった。
ぴったりと身体のラインに沿ったニットワンピース。胸元の柔らかな曲線が視界にこぼれる。
俺は思わず目を逸らした。
「せっかく来てもらったのに申し訳ないわね。でも、お茶くらいは出させて」
彼女は悪びれた様子もなく微笑む。大人の、どこか艶のある笑顔だった。
リビングに通され、温かい紅茶を差し出された俺は、ソファにちょこんと腰を下ろした。心なしか、少し体が固い。
この家に来るのはもう何度目かだが、娘さんが不在で、二人きりは初めてだ。
彼女は俺の正面に座ると、脚を組み、視線をじっと絡めてくる。
「大学生活、どう? 楽しい?」
「…まあ、それなりに」
「彼女とか、いるのかしら」
「い、いません…」
返した瞬間、彼女の視線がほんの少し、鋭くなった気がした。
「そう…じゃあ、まだ誰のことも…教えてないのね、そういうこと」
その声が低く、甘く、皮膚に忍び込んでくる。
まるで、俺の奥の未経験を嗅ぎ取ったかのように。
ふと、彼女が立ち上がり、俺の隣に腰を下ろした。
その距離、指が触れればすぐの場所。
「男の子って、経験ないと…色々、我慢してるでしょ?」
「……っ」
言葉が出ない。
心臓が高鳴る。視線を逸らせば、彼女の胸元に流れる谷間。肌の色がやけに眩しくて、息が詰まりそうだった。
「見ていいのよ。可愛い」
耳元で囁かれ、次の瞬間、手のひらが俺の太腿にすべる。
服越しでも指先の温度がわかる。
逃げなきゃいけない。けど、体は言うことをきかない。
「大丈夫、怖くない。優しくするから」
まるで教師が生徒を導くような声だった。
そして、彼女の指が俺のシャツのボタンを外していく。胸元をなぞられるたび、息が浅くなる。
「ここ、初めて触られるんでしょう? ほら…感じるでしょう?」
彼女の唇が俺の首筋に触れた瞬間、甘い震えが背中を駆け抜けた。
未知の快楽に、体が勝手に応えていく。
視界が霞んで、呼吸が熱に溶けていく。
彼女の指が、俺を男に変えていくそのとき、理性はもう、どこにもなかった――。
続く

