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大きなクリの木の下で
第9章 由里子の家

両親がリビングのソファーで愛しあっているのと時同じくして由里子と竹本が愛の時間を楽しもうとしていた。

彼をベッドに寝かせると、慣れた手付きで彼を素っ裸にしてゆく。
そして由里子はベッド脇に立って「私を見て」と
ストリッパーのように出来るだけ艶かしく脱衣を始める。

すでに全裸はシャワーを浴びるときに彼に見せてはいたが、こうして煌々と明かりの灯る寝室で裸体を見せるのは初めてだった。

背を向けてすべてを脱ぎ去ると
胸と股間を手で隠して彼の視線を全身で受け止めた。

「手をどかせてくれないと鑑賞できないよ」

病室の暗闇やバスルームでシャワーの湯気というスクリーンなしで全てを見せることに由里子は恥じらいを覚えた。

「無様な体だと笑わないでね…」

まず、覆い隠した胸から手を退けてゆく。
大きな乳房は20代の頃はハリがあって、それが自慢だったけれど、今では重力に逆らえずにすっかり垂れてしまい、乳首なんて地面を向いている。

「大きなおっぱいだ…とてもセクシーだよ」

「嘘ばっかり…」

それが快楽を求めるための嘘だとわかっていても
女を喜ばせてくれる彼のセリフにアソコはすでに大洪水だった。

「ほら、股間のその手も邪魔だよ」

促されて、ゆっくりと手を股間から外してゆく。
自分でも嫌になるほどの剛毛の密林がさらけ出される。
白い肌ゆえに黒々としたジャングルが際立つ。

その剛毛の奥に潜んでいる割れ目の谷間を透視するかのように竹本の視線が熱い。
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