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大きなクリの木の下で
第4章 文豪 中岡清史郎

月曜の深夜、静香はバスタイムも終えてお肌の手入れをしていた。

そんな折、インターホンが鳴り響いたので、誰なのだろう?と応対してみると親友の美代子からだった。

こんな夜更けに迷惑だわと帰ってもらおうと思ったが、
彼女の事だから家に上がり込むまでインターホンを鳴らし続けるに違いない。

やれやれ…
そう思いながら玄関を開けると、美代子が大きなDパックを担いで飛び込んできた。

「寝てたの?」

夜分にごめんなさいねという断りもなく、
まるでさっさとドアを開けなさいよと非難するかのような口振りだった。

「いえ、起きてたけれど、時間も時間だしそろそろ休もうかなと…」

「丁度いいわ、あんたに報告があって来たの
今夜、泊まるからその話しはベッドの中でしましょ」

そう言うと、有無をいわさず、どんどんとベッドルームに先に行ってしまった。

「あなたって、いつも突然にやって来るのね」

追い返すに事もできず、仕方なく彼女の後からベッドルームに行くと、美代子は「さあ、愛し合いましょ」といわんばかりに全裸になってゆく。
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