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大きなクリの木の下で
第4章 文豪 中岡清史郎

「どう?素敵な時間を過ごせたでしょ?
私といればこんな気持ちいいことをいつでもしてあげれるわ」

逝かされてしまい、寝落ちしそうになっているのに
おっぱいを揉まれながら美代子が話しかけてくるものだから
再び意識が現実に揺り戻される。

「ええ…気持ちよかったわ…
でも、やっぱりこういうのって不純だと思うの
私は男性に愛されるのが一番だわ」

「ふんっ!まだ竹本とかいう男に心を寄せてるの?
言っておくけど、あいつ、私に言い寄って来たのよ」

「えっ?」

その一言で眠気など吹っ飛んでしまい、
静香は思わず体を起こした。

「ここにくる前にデートしましょうって呼び出されたの…
てっきり彼と静香が付き合っているものだと思っていたから一度は断ったんだけどね…彼ったら強引でさ…」

意味深な言い含みで言葉を切るものだから気になって仕方ない。

「で?デートをしてあげたの?」

「仕方ないじゃない、あの人、私の車に乗り込んできて降りようとしないものだから、少しだけドライブしてあげたわ…
でも、あの人ったら、人里離れた山道で車を停めろって言い出して…」

「そして…どうしたの?」

「彼ったら、虫も殺さないような温厚な顔をしているくせにさ、いきなり抱きついてきたのよ」

「抱きついた?」

「それだけじゃないのよ
暗い山道をいいことに、あいつったらちんぽを…」

「ちょ、ちょっと待ってよ!そんなことまで?」

「そうよ、静香が思っているよりもすごいことを車の中でしちゃったのよ」

「まさか…美代子、私をからかっているのね?」

「冗談でこんなこと言えないわよ!
カーセックスさせろってうるさくってさ…
仕方ないからハメさせてあげたわよ
そしたら、彼ったら感激しちゃって私と付き合いたいって言うじゃない」

「まさか、付き合うことにオッケーしたの?」

「当然よ、だって、あの人、ああ見えてセックスが上手なんだもん、私、男相手に初めて何度も逝かされたわ」

静香は愕然とした。
「付き合ってみようかしら」という相談でもなく「付き合うことにした」という確定を報告されて、おまけにセックスまでしてしまったなんて…

その夜、静香は一睡もできなかった。

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