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大きなクリの木の下で
第5章 拉致監禁

「すいません…人を待っているもので…」
「ふぅ~ん…彼氏でも待っているのかな?
暇潰しにさぁ、彼氏が帰ってくるまで俺たちと遊ばない?」
俺たちと言うように、その男には二人の仲間がいたようで、
そいつらは美代子の許可なく後部座席に乗り込んできた。
「ドアをロックしていないってことは俺たちを受け入れてくれたんだね?」
「ちょっと!何を勝手に乗り込んでるんですか!
降りてください!人を呼びますわよ」
「まあまあ、そう堅いこと言わずにさ
ちょっとドライブでもしませんかと誘っているんだよ」
ほらほら、運転席から助手席に移り変わりなよ
俺が運転してやるからさ
そう言って美代子の体をグイグイ押して助手席に移動させられた。
『ヤバい人たちだ!!』
美代子は助手席のドアを開けて車外に逃げ出そうとした。
そして運転席の男に背中を見せた途端、バチバチッと音がして首筋に熱を伴って衝撃が走った。
急に目の前が暗くなって意識が朦朧とする。
「世話やかすなよ」
ニヤニヤしながらそう言う男の手にはスタンガンが握られており、スパークの火花がバチバチっと輝いていた。

