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CoffeeBreak-novels♪
第12章 水も滴るイイ女2
…俺は、再び目を開く。
自分がどうして生きているかが、わからなかった。
見慣れた海岸にいた。
すり傷は多々あるが怪我はない。
だが隣で怪我をして意識を失い倒れている人魚がいた。
ウェパルだ…
尾ヒレが出血していないが、ひどくエグれている。
「ウェパル…しっかりしろッ」
上半身を起こして背中を摩ると、彼女は意識を取り戻した。
「よかった無事だったのね…」
そう言うと彼女は再び横たわり、目を閉じる。
「バカ野郎…人魚がヒレを傷つけやがって!」
精一杯叫んだつもりだったが、当のウェパルは意識を失っている。
病院には行けない…
見つかればウェパルは法の下に処理される…
人魚はギルドに渡し売られるか
警察に渡し殺処分してもらうか
「死なせはせんっ」
必ずキズを治す方法を探してやる…
俺は自分に言い聞かせるようにそう言うと、彼女を抱きしめ立ち上がった。
end
自分がどうして生きているかが、わからなかった。
見慣れた海岸にいた。
すり傷は多々あるが怪我はない。
だが隣で怪我をして意識を失い倒れている人魚がいた。
ウェパルだ…
尾ヒレが出血していないが、ひどくエグれている。
「ウェパル…しっかりしろッ」
上半身を起こして背中を摩ると、彼女は意識を取り戻した。
「よかった無事だったのね…」
そう言うと彼女は再び横たわり、目を閉じる。
「バカ野郎…人魚がヒレを傷つけやがって!」
精一杯叫んだつもりだったが、当のウェパルは意識を失っている。
病院には行けない…
見つかればウェパルは法の下に処理される…
人魚はギルドに渡し売られるか
警察に渡し殺処分してもらうか
「死なせはせんっ」
必ずキズを治す方法を探してやる…
俺は自分に言い聞かせるようにそう言うと、彼女を抱きしめ立ち上がった。
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